スープ専門店チェーンを運営するスープストックトーキョーが、赤ちゃん連れの客に離乳食を無償提供すると表明し、一部の利用者から「一人客が利用しづらくなる」などと批判を浴びたことを受け、同社は4月26日、声明を発表した。
声明では、離乳食提供は「子連れだからと外食をためらう人の助けになれば」と考えて始めたと説明した上で、「特定の顧客だけを優遇することはない」などと表明。“炎上”に対して安易に謝罪せず、自社のスタンスを貫く毅然とした態度に称賛が集まっている。
同社は4月25日から全店舗で、離乳食(後期)の無料提供を開始。18日にこれを予告したところ、歓迎の声が上がった一方で「一人客が入りづらくなる」「子連れは長居するので回転が悪くなる」などの批判も集まり、賛否両論が渦巻く炎上状態になっていた。
これを受けて同社は26日、声明を発表。自由な食事がままならない人々に食を提供する食のバリアフリー化、「Soup for all!」の取り組みの一環として、「子連れだから」と外食をためらう人の助けになりたいという意図で、離乳食の無償提供を決めたと説明した。
さらに「私たちは、お客様を年齢や性別、お子さま連れかどうかで区別をし、ある特定のお客様だけを優遇するような考えはない」などと述べている。
企業の施策がTwitterなどで批判され、炎上することはよくある。適正な批判の場合もあれば、今回の事例のように、いわば難癖から炎上が膨らむこともある。
企業側はどのようなケースでもまず「世間を騒がせたこと」などを謝罪するケースが多かった。だが、スープストックはそういった慣例には従わず、自社のスタンスを貫く声明を発表。「毅然としている」「素晴らしい炎上対応だ」などと称賛が集まっている。
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