かつてのデジタルカメラはバッテリーを取りだして充電器にセットして充電、ってのは当たり前だった。そしていざ撮影しようと思ったら……あ、バッテリーを入れ忘れてた、ってのも当たり前だったし(人による)、充電し忘れてていざ撮ろうと思ったら……ってのも当たり前だった(人による)。
でも今はどのカメラもUSB充電に対応しているし、そもそもスマートフォンもUSB充電するものだし、それどころか多くの電子機器がUSB充電で使うのが当たり前になっており、それに応じてモバイルバッテリーも普及している昨今、USB充電・給電ができないのはちょっとあり得ないよね。特にカメラに慣れてないユーザーがターゲットならなおさらだ。
EOS RシリーズはUSB PDじゃないと充電できないけど、EOS R100ならPDじゃなくてもUSB充電できるくらいの仕様にしてほしかった。
こうして比較しちゃうと、ちょっと高くてもEOS R50を勧めたい。あれはエントリー向けながらきっちりとイマドキのミラーレス一眼らしい機能・性能を備えているのだ。特に被写体検出AFが優秀なのはエントリーユーザーにありがたいはず。
なんか見たことのある流れだなと思ったら、2017〜18年のEOS Kissに似てる。あのときは2017年に「EOS Kiss X9i」とX9が発売され、その翌年に「EOS Kiss X90」(これは現行機種でもある)が登場したのだが、X9iとX9の映像エンジンが「DIGIC 7」だったのに対し、X90は「DIGIC 4+」、X9iとX9はタッチパネル搭載のバリアングルモニターだったのに対し、X90はタッチパネル未対応の固定モニターと、とことん削られてたのだ。
その代わり、X90は小さくて軽くて安かった。
EOS R100もそういう立ち位置の製品なのだろう。
それにしても、軽くて安いモデルにするためとはいえ、思い切ってとことんまで削ったものだなと思う(大きさはR50と同じだけど)。
これ以上削れるものがあるとしたら……EVFくらいか。もしかして、EVFをなくしてさらに小さくしたEOS R1000が出るかも……さすがにそれはないよね。
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