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ニコン「Z 8」は“今の最高峰”といっていいかもしれない荻窪圭のデジカメレビュープラス(5/8 ページ)

» 2023年06月03日 14時48分 公開
[荻窪圭ITmedia]

 Z 8は極めて機能が多く、撮りたいシーンに応じて必要なセッティングが変わってくるので、自分で細かくセットしておくとすごく使いやすくなるし、瞬時に必要な設定に持って行ける。

 次は背面。円形のアイピースはニコンのハイエンド機の伝統だ。

背面から。よく使うボタンは右手側に集約。静止画と動画の切替えはレバーで行う

 背面モニターは縦横両方に動くチルト式。バリアングルほどの自由度はないが(自撮りポジションにはできないし)、縦横どちらとも光軸を保ったまま動かせるし、何よりワンアクションで好きなアングルに設定できるのがいい。

背面モニターをチルトさせれば瞬時にローアングルポジションにできる
モニターは横にも開くので、縦位置ローアングル撮影も対応。モニター表示も縦位置用に切り替わる

飛行機モードでプロペラ機を撮ってみた

 では撮ってみよう。

 電源を入れて立ち上がるまでの一瞬が速くて気持ちいい。

 AFはZ 9と同じく被写体検出で、9種類の被写体を自動的に検出して追尾してくれる他、被写体が決まってるときは人物・動物・乗り物・飛行機から固定することもできる。

被写体検出設定はオートの他、被写体を限定することもできる。その中で「飛行機」が新設された

 人物は人がかなり小さく写る状況でも検出するという。

 そこで24-120mmの広角端でちょっと遠くから狙ってみた。

このくらいなら余裕でありました。瞳は無理でも顔はしっかり検出。曇天下らしい柔らかい快調に仕上がった(24-120mm 24mm 1/400秒 F4 ISO100)

 これだけではあんまりなのでもうちょっとポートレートっぽい構図ということで、50mm f/1.8を装着して手前に花を入れてポートレートっぽくしてみた。

(Z 8+NIKKOR Z 50mm f/1.8 S)
F1.8を生かすべく手前と奥をぼかして撮影。ボケはさすがの滑らかさ。WBは自然光オートにセットしてある(50mm 1/1250秒 F1.8 ISO100)

 今回、Z 8で新たに搭載された機能が「美肌」。強さを3段階で変えられる。

 その高価をチェックすべく、オフと強の2つを並べてみた。「強」にしても不自然にならない程度に肌が滑らかになっているのが分かる。

「美肌効果」はZ 8が初搭載だ
左が美肌効果オフ、右が美肌効果強。ディテールを残しつつ肌が滑らかになり陰影も柔らかくなっているのが分かる

 次は動物AF。猫の瞳もしっかり捉えてくれた。

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