法人カード「UPSIDER」を提供するUPSIDER(東京都港区)は6月7日、AIがSlackを通じて秘書業務を行う「AI Coworker」を提供すると発表した。現在ウェイティングリストを受け付けており、8月にサービスを提供する予定。
AI Coworkerは、会話形式で契約書の締結、稟議(りんぎ)承認、支払いなどが行えるサービス。AIとはSlackを通じてやりとりし、AIが契約や稟議、支払いを取り扱うSaaSにアクセスして処理を行う。freee会計、クラウドサイン、DocuSign、Google Workspace、Salesforce、kintoneをはじめとする、成長企業での使用例が多い業務システムへの対応を予定している。
「ユーザーは各SaaSの使い方を覚えなくていい。稟議フローもAIが最適なフローに乗せてくれる」と共同創業者の水野智規代表は言う。
例えば、契約締結の稟議を行いたいときは、契約書のPDFを添付してSlackでAI Coworkerに送る。すると、AIが内容をチェックして稟議システムから承認フローを確認、承認者にメッセージを送り、最終的に電子契約SaaSにデータを送って締結の準備を整えてくれる。
昨今企業が利用するSaaS数が増大し、その管理だけでなくユーザーにとっても負担が増している。複数のSaaSにログインし、それぞれのSaaSの使い方を覚えなくてはならないからだ。
これまでもAPI連携などで、複数のSaaSを接続して利用できる仕組みはあったが、AI Coworkerは、ユーザーと各SaaSの間に入って会話形式で指示を出せる点が違う。未対応のタスクが貯まるとAI秘書がSlackでリマインドし、それに対して「忙しくて無理」などと返答すると、Googleカレンダーに予定として入れてくれる。
まさに「AI Coworkerで全社員に秘書を提供する」(水野氏)わけだ。
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