米Googleは10月4日、新作スマートウォッチ「Google Pixel Watch 2」を発表した。同社製スマートウォッチの2代目で、初代モデルから軽量化、省電力化、パフォーマンス向上など、スマートウォッチとしての性能を底上げしている。あわせて新型スマートフォン「Pixel 8」「Pixel 8 Pro」も発表した。
Pixel Watch 2は、ケースに100%リサイクルの再生アルミニウムを使用。サイズは41mmで初代モデルと同じだが、10%軽量化(31g)した他、サイドに取り付けられたクラウンも大きくなり、操作性が向上した。カラーはPolished Silver/Bay、Matte Black/Obsidian、Champagne Gold/Hazel、 Polished Silver/Porcelainの4パターンを用意する。
新チップとして「Qualcomm 5100」クアッドコアを採用。低電力の「Cortex M33」コプロセッサも実装されており、ディスプレイが常時表示されている場合でも、24時間のバッテリー持ちを実現するとしている。また、30分でバッテリー残量50%まで充電できる急速充電に対応する。メモリ2GB、ストレージは32GB。
ランニングやサイクリングを含む7つのエクササイズに関しては、ワークアウトの開始と停止を自動検知し、リマインダーとして表示できるようになった。また、初代モデルの25倍ものLEDを備えたマルチパス心拍センサーを搭載。HIITなどの激しいアクティビティでも心拍の読み取り精度が最大40%向上するという。「Fitbit史上最も正確な心拍数測定」としている。
その他、皮膚温センサーを搭載。cEDA(継続的皮膚電気活動)、皮膚温、心拍数、心拍変動からストレスの兆候を特定・通知する他、ストレスへの対処として最適な呼吸法をガイドすることもできる。なお、Pixel Watch 2にはより高度な運動・健康管理が可能な「Fitbit Premiumメンバーシップ」が6カ月分付属する。
安全機能として、転倒検出や緊急SOSなどの既存機能に加え、外出時にタイマーをセットしておき、設定した時間が過ぎた場合、自分の位置情報を指定の連絡先と共有することができる機能の他、指定した連絡先に自分の現在地とバッテリー残量、通話中かどうかを通知する緊急事態の共有機能も用意する。病歴など自分の医療情報を表示する機能もある。
価格は前モデルより1万2000円高い5万1800円から(Wi-Fiモデル、LTEは5万9800円)。Wi-Fiモデルの米国価格は初代モデルと同じ349ドル。税別に揃えると1ドル約135円と、同時発表されたPixel 8/8 Proより10円ほど円高なレートを採用しているものの、初代モデルは1ドル104円という当時としてもかなり割安なレートを採用していたため、より現在の相場に近い調整が入ったとみられる。
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