そうです。ないのであれば、自分で付けてあげればいいのです。幸い、今は「ThinkPadのトラックポイント・キャップの互換品、穴が四角で直径8mm×高さ5mmのもの」という感じで探せば、ちょうどいいものをすぐに見つけることができます。
そして、こういうカスタマイズを始めることでようやく分かってきたことがあります。HHKB Studioの中には、変わらないものと変わったもの、変わっていくものが同居しています。そして、それはメーカーであるPFUだけが一方的にやっていくことでもなく、ユーザーに対して開かれているのです。
ということは、HHKBのユーザー層がこれまでのユーザーと自作キーボード派をクロスさせていくことになっていくことも容易に想像できるのです。そして、このユーザー層の変化こそが、実は今回のHHKB Studioが目指したものであり、いちばん変わっていくことなのです。
もちろん、今後もPFU側のファームウェアのアップデートは続いていくでしょうし、ユーザーがカスタマイズのトレンドを作っていくこともあるでしょう。
ただし、最後にもう1回HHKB Studioというキーボードとはなんなのか? ということを考えてみると、このキーボードはPFUというメーカーが大人げなくキースイッチをオリジナル発注してまで作り上げた最強の自作キーボードともいえるわけです。そして、考え方のベースが自作キーボードだから、ユーザーにとってもカスタマイズしやすいキーボードとして、そこに存在しているわけです。
つまり、今回のHHKB Studioの正体とは「メーカーがおれが考えた最強のキーボードを作った」ということであり、そんなキーボードがキーボード好きに好かれないわけがなく、その姿勢こそがHHKBの魂なのです。
【訂正:2023年11月9日12時20分更新 ※表現の誤りを訂正しました】
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