11月15日から17日の3日間、来場者のべ3万1702人を迎えてInter BEE 2023が開催された。2022年が2万6901人だったので、およそ4800人増えたことになる。ちょうど同期間、東京ビッグサイトでは「Google Cloud Next Tokyo ’23」と「Adobe MAX Japan 2023」が開催され、クラウドソリューションとクリエイティブAI系の人達が分散したことを考えれば、十分健闘したといえる数字でろう。
多くの放送機器を抱えるソニーではInter BEE 2023で多くの新製品を展示したが、筆者が個人的に気になったのがソフトウェアスイッチャーの「M2L-X」である。プロの世界ではIP化およびクラウド活用の一環として、ソフトウェアスイッチャーへの関心が高まっている。ソニーでは以前から「M2 Live」というクラウドスイッチャーを展開してきたが、今回の「M2L-X」はより規模を大きくし、クラウドだけでなくオンプレミスのサーバにもインストールして使えるのがポイントだ。
こうしたクラウドとオンプレミス両方に対応するというのは、ソニーが以前から推進してきた「NETWORKED LIVE」の構想にも合致する。より他のソリューションと連携するという意味では、「クラウドだけ」よりもオンプレミスでも動いたほうが柔軟性が高い。
この「M2L-X」、24年春以降のリリース予定となっているが、先行して9月に開催された「IBC 2023」ですでに発表されていたものだ。そのプレスリリースを見て早速取材を申し込んだものの、「機材も担当者もアムステルダムに行ってます」ということで、まあそりゃそうよね、と。そこで今回改めてInter BEEの機会に話を伺うことにした次第である。
今回商品企画を担当するソニー イメージング商品企画3部 2課 商品企画リーダーの前川秀樹氏と、マーケティングを担当するソニーマーケティング B2Bビジネス部 ライブソリューション企画MK課統括課長の塚本亮輔氏に話を伺った。
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