富士通は、「インタビューの対象者を含め、番組制作方針についてはNHKの判断であり、当社からのコメントは特にありません。また、当社からNHKに対して、ストーリーの内容や取材対象について何かを要請したという事実もございません」と否定。その上で「本プロジェクトの成果は、番組に登場したメンバーはもちろんのこと、プロジェクトに携わった社内外の多くの関係者の皆さまの努力の結果であると考えております」としている。
NHKは「今回の番組では、『京』のプロジェクトのうち、CPU同士をつなぐ『インターコネクト』の開発を中心に現場の技術者たちの苦労と開発までの道のりをお伝えしました。NHKで制作・放送する番組でどのような方を取り上げるかについては、番組のテーマや個別の取材方針のもと、自主的な編集判断に基づいて決めております。なお、個別の番組に関する取材制作の過程についてはお答えしておりません」としている。
つまり取材方針や内容は全て、番組制作側の判断だという。結果として、取材対象は富士通側の現役社員に偏り、かつて現場を率いたキーマンの姿は見えなくなった。スーパーコンピューター「京」とそれを支えた人たちの偉業は変わらないが、事情を知った視聴者の番組を見る目は少し変わるかもしれない。
「新プロジェクトX 世界最速へ技術者たちの頭脳戦〜スーパーコンピューター『京』〜」は、22日午前8時15分から再放送する予定。「NHK+」で見逃し配信も行っている。
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