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キヤノン“新世代EOS R”の実力は? 「EOS R5 Mark II」はなかなかのモンスターマシンだった荻窪圭のデジカメレビュープラス(2/8 ページ)

» 2024年08月24日 13時12分 公開
[荻窪圭ITmedia]

 比較対象として、積層型ではない「EOS R6 Mark II」、積層型の「Nikon Z8」、部分積層型の「Nikon Z6II」を並べてみた。

扇風機でゆがみ具合をチェック。歪みが少ない方からZ8→R5 Mark II→Z6II→R6 Mark IIだった

 EOS R5に比べて歪みを40%に低減しているそうな。こうしてみると、Z8とZ6 IIの中間くらいでかなり優秀だ。

 普段の撮影ではまったく気にならないので、今回は基本的に電子シャッターで撮影してみた。

 高速読み出しが可能になると連写も速くなるし、プリ連写もあたりまえのようにできる。

電子シャッターにしているとプリ連続撮影をオンにできる
アオサギが捕まえたトンボを食べる瞬間をプリ連続撮影+高速連写で捉えてみた。上手に食べるものである

 ただセンサーが速くなっただけではダメで、それを高速で処理するエンジンは欠かせない。EOS R5 Mark IIでは映像エンジン「DIGIC X」に、画像の高速な解析処理を行う「DIGIC Accelerator」を加えることで処理の高速化を実現したのだ。

 おかげでAFはさらに賢くなり、一度被写体を捉えたら食いついて離さない(トラッキング)とか、アクション優先とか(これはサッカー/バスケットボール/バレーボールのみ)。

 アクション優先は非常にユニークで、アクションを起こした人間に対してAF対象を持っていくという機能。フレーム内に複数の人間が絡むスポーツで有効になる。だからこの3種目なのだろう。

 今回こういう特定のシーンに特化した機能は試せなかったけど(キヤノンがどっかのJリーグチームのスポンサーになって撮影体験とかさせてくれればいいのに、と思うのだが、ラグビーファンにとってはキヤノンはラグビーチームを持ってるのに、アクション優先の対象にラグビーがないとは何事かと思うようである)、追尾が賢く粘るようになったのは体験できる。

こんなややこしいポーズをしてるのにちゃんと瞳を捉えているのはすごいと思う

 これ、アオサギを狙ってるのだけど、こんなアクロバティックなポーズ(羽根を手入れしてるのだろう)でもちゃんと顔を検出しているのだ。えらいもんである。

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