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キヤノン“新世代EOS R”の実力は? 「EOS R5 Mark II」はなかなかのモンスターマシンだった荻窪圭のデジカメレビュープラス(3/8 ページ)

» 2024年08月24日 13時12分 公開
[荻窪圭ITmedia]

メガネをかけてても視線入力AFが使えるようになった

 この進化したAFをサポートするのが視線入力。EOS R3で搭載された機能だが、残念ながらメガネをかけているとうまくいかず、いい印象がなかったのである。

 今度は「進化したのでメガネでも大丈夫」というので試してみると、確かにキャリブレーションをちゃんとすればメガネ越しで視線を追ってくれるではないか。近視+老眼のメガネを常用しているわたしでも実用レベルで使えたのである。

視線入力を「する」にすると最初にフレーム内の5カ所を凝視してキャリブレーションを行う
ファインダー内をスマホで撮影してみた。左上にあるオレンジ色の「◎」が視線入力(目の代わりにスマホを当ててるのであらぬところにあるのは勘弁)。凝視してる位置へ動く

 AFが賢くなったこともあり、アバウトに「その辺」って感じで見つめてやると、その周辺にある被写体を見つけて捕まえてくれるって感じだ。

 EOS R3のときはこの面白さを味わえなかったからね。

 「これを撮りたい」と視線を合わせた後、キョロキョロと周囲をチェックするってことも多いけれど、その時は最初に被写体を見つめたときに親指AFでもシャッター半押しでもしてつかまえちゃえばいい。

 これは視線入力を使って奥の人物(フィギュアだけど。武蔵国司の設定)に合わせたもの。

武蔵国司の館とその前の儀式を再現したフィギュアを撮影。視線入力で奥の国司に合わせた(24-240mm 240mm 1/250秒 F6.3 ISO100)

 複数の被写体候補がいるときやフレームの端にいるときなどは良いが、微妙にピンポイントでAFポイントをセットしたいときや、イメージ通りに動かないときもある。そのときはさっとオフにできるよう、どこかのボタンに視線入力のオンオフを割り当てるといい。わたしはマウントの横にある「絞り込みボタン」にそれを割り当てて使った。グリップしてファインダーを覗いた状態でさっとオン/オフできて便利だった。

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