ITmedia NEWS >
STUDIO PRO

キヤノン“新世代EOS R”の実力は? 「EOS R5 Mark II」はなかなかのモンスターマシンだった荻窪圭のデジカメレビュープラス(5/8 ページ)

» 2024年08月24日 13時12分 公開
[荻窪圭ITmedia]

 せっかくのEOS R5 Mark IIなのでハイエンドのレンズも試してみた。135mm F1.8である。

「RF135mm F1.8 L IS USM」とR5 Mark II。さすがにこのクラスの大口径レンズになると太いですな

 ポートレートに最強ってことで人物を。

 確かにボケもきれいだしAFは速い。

「RF135mm F1.8 L IS USM」で炎天下のポートレート。あまりに陽射しが暑かったので日傘付。階調も背景のボケもきれい(135mm 1/3200秒 F1.8 ISO100)

 低コストで小柄な中望遠だとハーフマクロ撮影も可能な85mm F2.0がある。AF速度はそこまでではないけど、1本持っておくと便利。かなり寄れるし。

 1段絞るとボケもきれいな丸になる。ISO25600で夜のスナップ。常用ISO感度はISO51200までで拡張でISO102400まで上げられる。

「RF85mm F2 MACRO IS STM」で夜のスナップ。ISO25600の作例としても。F2.8まで絞るとボケも丸くなる(85mm 1/60秒 F2.8 ISO25600)

 せっかくなので連写も試そうということで100-400mmの望遠ズーム登場。

 このレンズ、望遠端でF8とちょっと暗いのだが、細身で軽いわりに400mmで持って行けるので便利なのだ。

お手軽な望遠ズームといえば、「RF100-400mm F5.6-8 IS USM」。軽量で扱いやすい

 プリ連写を駆使してアオサギが何か捕まえた瞬間を捉えたら、なんとトンボだった。水面ギリギリを飛んでいたトンボを一瞬で捕まえたのだ。

魚を捕まえた瞬間を捉えた、と思ったらトンボだったのだった。日陰で暗かったのでプラスの補正で(100-400mm 400mm 1/1000秒 F8.0 +1.7 ISO5000)

 食べられてばかりでもアレなので、元気なシオカラトンボも。これも視線入力で、複眼のあたりをガン見して撮影。

杭の上に止まっていたシオカラトンボを400mmで。何があったのか羽根がちょっとちぎれてる(100-400mm 400mm 1/250秒 F8 ISO800)

 今回、基本的にサーボAF+電子シャッターで撮影してみたのだけど、一度捕まえるとトラッキングしてくれるから逃さないし、デフォルトが電子シャッターになっているのが不思議ではないくらい、特に困ったことはなかった。

 EOS R5 Mark IIならではの新機能は電子シャッターを前提にしているものも多く、普段は電子シャッターで、必要な時だけメカシャッターにするカメラ、と思ってよさそうだ。電子シャッターだと音を消せるので静かな場所でも撮れるし。

 なお、連写は最高で秒30コマ。高速で駆け抜けていく快速急行もしっかり、フロント部を検出して追い続けてくれた。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アイティメディアからのお知らせ

あなたにおすすめの記事PR