「iPhoneにタイヤをつけたようなクルマ」と表現されるTesla。IT・ビジネス分野のライターである山崎潤一郎が、デジタルガジェットとして、そしてときには、ファミリーカーとしての視点で、この未来からやってきたクルマを連載形式でレポートします。
本連載では、おおむね1年に一度の頻度で、筆者所有のTesla Model 3(21年式ロングレンジ)のオーディオを考察し評価しています。今回も約1年ぶりに行います。前回の『テスラ「Model 3」のオーディオ性能を音響エンジニアがガチ評価 ハイレゾ音源は効果なし?』では、Model 3のオーディオシステムは、ハイレゾ音源のポテンシャルを引き出すだけの能力は持っていないと結論づけました。
それならば、今回は、現状のオーディオ環境において「最良の出音」を実現するにはどうすればよいのかを論じてみましょう。ただ、最良の出音と言っても、音の好みは十人十色千差万別です。ドンシャリ系が好きな人もいれば、筆者のように、全帯域が平均的に出ている音を好む例もあります。従って、ここで紹介する各種設定はあくまでも筆者における最良の出音であることをご了解ください。
と、のっけから大上段に構えてみたものの、Model 3のオーディオ音質の設定において、ユーザーが介入できる部分は限られています。イコライザー(EQ)、イマーシブサウンド調整、サブウーファーのレベル(RWDを除く)、バランス、程度です。可能な範囲で調整を行うことにします。今回は、デッドニング、アンプやスピーカーの交換といったコストの発生する環境再構築については触れていません。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR