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ソニー「α1 II」はさすがのフラッグシップ機だった 全部入り&快適操作の“プロ仕様”を堪能荻窪圭のデジカメレビュープラス(1/8 ページ)

» 2024年12月28日 12時14分 公開
[荻窪圭ITmedia]

 まさに全部入りフラッグシップでしたよ、「α1 II」は。

フラッグシップ機でもコンパクトさを維持するソニーのα1 II。縦位置グリップはオプション

 そもそも、フルサイズセンサーのミラーレス一眼で最初に「フラッグシップ」と銘打って登場したのがソニーの「α1」で、2021年3月のことだった。

 その後、ニコンのフラッグシップ機「Z9」が21年12月に登場。キヤノンは少し遅れて24年11月に「EOS R1」を発売した。そのタイミングで、ソニーはα1の後継機「α1 II」を出したのである。

 「うちは一歩先を行きますよ宣言」をした感じだ。

α9 IIIとα1 IIの違いと共通点は?

FE 28-70mm F2 GMを装着したα1 II。マウントが小さいのでレンズがより大きく見えるのだった

 α1 IIのボディデザインは基本的に1月に発売された「α9 III」とほぼ同じ。寸法も同じ。重さはちょっと違う。

 ボディが同じなので縦位置グリップも共通だ。

 ただ、大きく異なるのはセンサー。

 α9 IIIは新開発のグローバルシャッターで電子シャッターで撮影してもまったく歪まないし、高速でのシンクロ撮影もできる。シャッタースピードも最速で1/80000秒だ。その代わり、画素数は2400万画素で、ISO感度も拡張ISO感度でISO51200までだ。

 α1 IIは先代と同じ積層型センサーを採用。グローバルシャッター方式は搭載されなかったが、α9も3代目で搭載されたので、来るとしたら次のα1 IIIかも、と思わないでもないけど、根拠はありません。

 で、メカシャッターも搭載している。ローリングシャッター形式ではあるが、高速読み出しが可能な積層型で歪みは最小限だ。

正面から。センサーは約5010万画素の積層型。ボディ内手ブレ補正は中央部で8.5段、周辺部で約7段を実現

 実際に電子シャッター時の歪みはどうなのか。α9 IIIと積層型ではない高画素で積層型ではない「α7R V」(高画素機は読み出し速度で不利ですよという例)と最新の積層型センサー搭載機EOS R1で撮り比べてみた。

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