今まではシルバーとブラックだけだったのだけど、そこにサンドベージュが加わったのだ。今まで、エントリーモデルでホワイト、あるいはもっとカラフルな目立つ色のミラーレス一眼が登場したことはあったが、OM-5 Mark IIが選んだのはサンドベージュ、つまりツヤ消しのベージュだ。
子どもの頃作っていた戦車のプラモデルを思い出すといった人がいたけれども「アウトドアシーンにマッチするサンドベージュ」と言っているだけにその印象は間違ってないかと思う。ツヤ消しならではの手触りもよく、シルバーやブラックとは全く異なった印象だ。
OMシリーズなので、防塵・防滴は強力。保護等級IP53に対応し、-10℃までの耐低温性能を持っている。アウトドアに気軽に持ち出せるフィールドワークカメラとして十分な頑丈さである。
よく見ると、前モデルからボディのデザインも少し変わってる。グリップ部だ。
グリップ部に2段階の傾斜がついており、グリップは浅いけれども手にした時すごく指の掛かりがいい。グリップが浅い分、よりコンパクトに感じる。また前モデルに比べてディテールの凹凸が減って滑らかになっており、印象はかなり違う。個人的には今回のデザインの方が好きである。
では性能から順番に見ていく。
イメージセンサーはマイクロフォーサーズ(4/3型)で約2037万画素。当然ボディ内手ブレ補正で、中央部で約6.5段分の補正をしてくれる。
センサー自体は前モデルと同じで、上位機のOM-1やOM-3より1世代前のものになる。だから高感度にはさほど強くない。
ISO感度は標準でISO6400まで、それ以上は拡張ISO感度となり、最高でISO25600までとなる。
が、ISO12800で撮ってみると、確かにディテールは荒れるけど、意外に悪くない。
ISO12800に上げて夜のスナップ。思ったよりノイズは気にならず、ディテールもつぶれてないのがいい。雨の日だったけど、構わず撮れます(12-45mm 28mm 1/40秒 F4.0 -0.3 ISO12800)シャッタースピードはミドルクラス機ながらメカシャッターで1/8000秒まで。さらに電子シャッターにすると1/32000秒。連写はプロキャプチャー機能(いわゆるプリ連写)を持っており、電子シャッターだと最速秒30コマ(これはフォーカスと露出が固定される場合。AF/AE追従だと約秒10コマ)までいける。
つまるところ、基本性能は高いのだ。
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