ただ、OM-1やOM-3が持つ被写体検出AFには未対応で、検出してくれるのは人物の瞳だけとなる。その辺は画像処理エンジンが「TruePic IX」のままで上位機種の「TruePic X」ではないというのが大きいだろう。
顔検出は顔全体と瞳に枠が出るので分かる。
背面の操作系はOM-5と同じ。十字キーの周りに4つのボタンがあり、親指を置く位置の上にISOボタン。AF-ONボタンの周りにレバーがあるが、これはカスタマイズできる。わたしは1にS-AF、2にC-AFを割り当てて使っている。
瞳検出を使い、絞り優先で撮ったのがこちら。なぜ手にカップを持っているかは……ちょっと色味が欲しかったというだけで他意はありません。
使ったレンズは「M.ZUIKO DIGITL 25mm F1.8 II」。防塵防滴の新型で35mm判換算で50mm相当。コンパクトでOM-5に似合う。
背面モニターはバリアングル式で約104万ピクセルと控えめだが、EVFは約236万ピクセルのOLEDで比較的大きくて見やすい。
続いて上面から。
左肩は電源とドライブモード、そしてEVFと背面モニタの切換。右肩は撮影モードダイヤルと前後の電子ダイヤル。前ダイヤルの中心にシャッターボタンがある。
そして右肩に「CP」ボタンが(以前は露出補正ボタンがあった場所)。
CPはコンピュテーショナルフォトグラフィーの略。ここでは電子シャッターによる連写+合成を利用したデジタルならではの撮影機能を指すと思っていい。
複数枚撮影して合成することで高解像度な写真を得られる「ハイレゾ」撮影、OMならではなのが連写+合成でNDフィルターをつけたときのようなスローシャッターでの撮影ができる「ライブND」、フォーカス位置を少しずつずらして撮影して合成することで被写界深度が深い写真を撮れる「深度合成」(被写界深度が極端に浅くなるマクロ撮影時にいい)、などがある。
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