キャラクターグッズの制作を手掛けるグレイ・パーカー・サービス(東京都中央区)は10月3日、人気漫画「ちいかわ なんか小さくてかわいいやつ」(ちいかわ)の新商品の販売方法を変更すると発表した。当初、ちいかわの新作ぬいぐるみ(全6種)をランダム封入で販売するとしていた。しかし、客からの要望を受け、全種を同梱したコンプリートボックスの受注販売のみに切り替えることを決めた。
販売方法が変わった商品は、ちいかわのキャラクターたちがテディベアの着ぐるみを着たぬいぐるみ「ちいかわ Kiramekko Teddy Bear(全6種)」。価格は1個2420円で、中身のキャラクターは選べないブラインドでの販売予定だった。ちいかわらんど原宿店で10日から先行販売し、その後オンラインなどでも販売するとしていた。
しかし、SNSなどでは「2420円のランダムはやめてほしい」「高額のブラインド販売やめて」「フリマで高額転売される未来しか見えない」など、この販売方法に対して反発する声が相次いで上がっていた。
これらの声を受け、グレイ・パーカー・サービスは3日、同商品の販売方法を変更すると発表。先行販売や、店頭・オンラインでの一般販売を中止して全種コンプリートボックスのみの受注生産に切り替えると決めた。同社は当初の販売方法について、顧客に心配や迷惑を掛けたとして謝罪している。
全種コンプリートボックスの受注販売は、10〜14日かけて実施予定。詳細は公式SNSアカウントなどで順次発表する。将来的には単品販売も予定しているという。
ちいかわは、漫画家・ナガノさんが描く作品で、X上で連載中。同作品のキャラクターグッズは人気が高く、これまでもさまざまな企業とのコラボ商品が発売されてきた。しかし、その人気の高さから、一部の人々は転売商品として目を付けており、フリマアプリ「メルカリ」などでは定価を上回る価格で出品される事態が相次いでいる。
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