先週のアクセス1位は、「マインクラフト」「ちいかわ」のおもちゃ付きハッピーセットの転売問題に関する記事だった。
マクドナルドのハッピーセットは基本的に、子ども向けのセットだ。ポテトやナゲット、ハンバーガーなどからメニューを選べば、おもちゃが1つ、おまけとして付いてくる。価格は500円ほど。
今回問題になったのは、おまけのおもちゃ目的でハッピーセットを大量購入し、おもちゃだけを転売する行為が目立ったことだ。
日本マクドナルドは「転売目的の購入はご遠慮ください」とアナウンスしていたが、そんな弱々しい案内で転売を制限できるわけもない。「メルカリ」などフリマサイトには、4つセットで2000円以上(ハッピーセットの購入価格以上)の転売が相次いだ。
ハッピーセットは本来、おもちゃのシリーズごとに2週間ほど販売が続く想定でリリースされるが、第1弾と第2弾とも1日〜数日で売り切れた店舗が多かった。筆者の最寄り店舗でも「ちいかわ」が即完売し、小1の娘は購入できなかった。
今回、ちいかわとマイクラとも8種類のおもちゃをラインアップ。第1弾と第2弾でそれぞれ1週間、各4種類をリリースしていた。
第1弾は即売り切れ、転売被害も大きかった。このため第2弾では、マクドナルドが何らかの転売対策をしてくる、と筆者は期待したのだが……まさかの無策。第2弾の購入制限は「お一人様、ちいかわ・マイクラあわせて4つまで」。第1弾と全く同じだったのだ。
人気ハッピーセット販売中のマクドナルドは、親にとって地獄だ。店内は大行列で殺伐とした空気が流れ、テークアウトの待ち時間は長く、店員さんは焦り、子どもは「ほしかったおもちゃがもうない」と悲しむ。
第1弾、第2弾ともに逃した娘は、筆者に「転売されているおもちゃがほしい」と言ってきた。だが定価を超える転売品には手を出したくない。娘に我慢させることになった。
ハッピーセットは事前に大々的な宣伝があり、子どもたちもそれを見て期待して待っている。だが人気の商品は、発売翌日ぐらいにはなくなってしまい、子どもが手に入れにくくなる。
マクドナルドにとっては話題になれば成功なのかもしれない。だが、本来のターゲットである子どもたちが買えずに悲しんでいる現状は、果たして「ハッピー」と呼べるのだろうか。
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