NASA(米航空宇宙局)の有人月周回ミッション「アルテミスII」は4月6日(米国時間)、月フライバイに成功し、月の裏側で撮影した写真などを相次ぎ公開している。画像はNASA公式サイトなどにまとめられているが、X上でもNASAの各公式アカウントがそれぞれの視点で紹介していた。
例えば、大きな月が作り出す皆既日食。太陽とオリオン宇宙船の間に月が入ったタイミングで乗組員が撮影したものだ。この写真は米ホワイトハウスの公式Xアカウントもポストし、「THE ARTEMIS II ECLIPSE(アルテミスII皆既日食)」「人類史上、ほとんど見られたことのない光景」などと紹介していた。
一方、NASAの火星探査全般を扱う公式アカウント「NASA Mars」も同じ写真をポストしたが、こちらは少し視点が違った。「乗組員は昨日、太陽を覆う月を撮影しました。月の右下にある3つの星は、実は惑星です。真ん中は少し赤みがかっています。それが火星です」。
NASAの地球観測アカウント「NASA Earth」がピックアップしたのは、地球が月の地平線に沈む「アースセット」と呼ばれる写真。地球から見るサンセット(日の入り)と違い、手前の地表は無数のクレーターに覆われているが、着眼点はやはり遠くに見える地球だった。「オーストラリアとオセアニアの一部が見えます。黒い部分は夜です」。
なお、この写真はアルテミス計画の「NASA Artemis」アカウントもポストしていて、こちらの説明は「58年前(1968年)にアポロ8号の乗組員が月周回飛行中、宇宙飛行士のビル・アンダースによって撮影された象徴的なアースライズ(月の上に地球が上ってくる)画像を彷彿とさせます」だった。
NASAの科学部門が運営する「NASA Science」アカウントは、月の表面や地球の写真に、地上スタッフたちの笑顔を並べた。添えた言葉は「全ての月の眺めの裏には、純粋な月(科学)の喜びがあります」だった。
アルテミスIIは、NASAが主導する国際的な月探査計画「アルテミス」の初の有人ミッション。NASAとカナダ宇宙庁(CSA)の宇宙飛行士4人がオリオン宇宙船に乗り込み、月フライバイや今後予定している有人月面着陸に向けた調査などを行っている。4月10日(現地時間)にカリフォルニア州サンディエゴ沖に着水、帰還する予定だ。
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