D4端子も装備した低価格なTV機能内蔵液晶ディスプレイ――デル W1700(2/2 ページ)

» 2004年01月09日 14時43分 公開
[浅井研二,ITmedia]
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 各種接続端子は背面にまとめられているが、アナログ/デジタルRGB、D4のみ本体下部から差し込む形態になっており、設置してからの接続はややつらい。いったんスタンドから取り外して、つないだほうが楽だろう。

背面下側に配置されているPC用のデジタル(DVI-D)/アナログ(D-Sub)端子
PC用端子の右にあるD4端子

使い勝手にはやや難もあるが、PC、TVともに実用レベルには十分に達した画質を確保

 まずはPCの映像について言えば、アナログ接続した場合は色によっては若干くすんでいる印象もあったが、特に問題になるほどではない。当然ながら文字などがぼやけて見えることもなく、クリアな映像を提供してくれ、PC用のディスプレイとしても十分な性能といえる。

 ただ、いうまでもないかもしれないが、このディスプレイは通常の4:3ディスプレイとは異なり、15:9のワイド画面だ。このため最大限に活用するためには1280×768ドット出力モードを持ったPC(グラフィックスカード)が必要なことには注意したい。1280×720よりは対応製品も多いと思うが、自分のPCが対応しているかどうかは確かめておく必要がある。

 もちろん、XGA(1024×768)モードでの利用も可能だが、その場合はワイドモードで横に引き伸ばされた表示か、あるいは、左右両端に128ドットの余白(黒だが)を残しての表示となる。

 次にTV機能だが、IP変換にはすでに多くのTV/ディスプレイやプロジェクターで実績のあるFaroudjaのDCDi(Directional Correlational Deinterlacing)技術を採用しており、通常のNTSCソースでも比較的ジャギーの抑えられた映像となるが、むしろ、クロスカラーのほうが気になった。

 家電メーカーが液晶テレビとして作り込んだ製品でさえ皆無ではないものだが、W1700のクロスカラーはかなり目立つ印象。また、ゴーストリダクションの類も搭載していないようだ。価格を考えれば当然だが、高画質化機能に関しては最低限を確保、というレベルと言える。

 しかし、W1700にはコンポーネント入力がある。デジタルハイビジョンチューナーをコンポーネント/D4端子に接続すれば、色再現も高く、緻密な映像が得られる。極めて近接で観た場合は、色ベタの部分などに若干のノイズが見受けられるものの、通常は気にならない程度だ。ただ、液晶パネルの応答速度は25ミリ秒ということで、液晶につきものの残像感は否めない。

 画面サイズは「4:3」「全画面」「非直線スケーリング」「標準」のモードで切り替えられるが、RGB、TVチューナー、外部ビデオ、コンポーネントの各入力ごとに記憶してくれないのは少し使いづらい。また、音声に関しても主音声/副音声の切り替えを覚えてくれないので、いったん副音声に設定してもチャンネルを変えると、いちいち主音声に戻ってしまうのは不便だ。

 総じて、TVも観られる液晶PCディスプレイとしては、そつのない作りと言えよう。ワイド17インチ画面というサイズから、リビングなどで楽しむにはやや不向きだが、いつもPCを利用しているデスクに向かい、ある程度の近接視聴でテレビを観るのには適している。作業をしながら、PIP(ピクチャー・イン・ピクチャー)機能を利用するのもよいだろう(PCモード時のみにTVなどビデオ映像をどれか1つ表示するという制限されたものではあるが)。

 もちろん、この製品は地上デジタルチューナーなどは内蔵していないが、D4出力端子を装備した地上デジタルやBSデジタルの単体チューナー、またはケーブルTVのSTBなどを持っているのだが、いま所有しているテレビにD4端子がないといったユーザーが購入する際にはうってつけの選択肢となる。PCのディスプレイで、手軽にハイビジョン放送の高品質な映像を楽しんでみてはいかがだろうか。

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