ノートPCと一緒に持ち歩けるポータブルDVDスーパーマルチドライブ──松下電器産業 LF-P667C(1/2 ページ)

» 2004年03月23日 16時13分 公開
[田中拓也,ITmedia]

ポータブルタイプとしては業界初

 松下電器産業の「LF-P667C」(以下、LF-P667C)は、ポータブルタイプでDVDスーパーマルチ仕様に対応したDVDドライブだ。

 記録型DVDドライブへの関心が高まる中、ノートPCでもさまざまなフォーマットのDVDを読み書きしたいという要望が増えているが、LF-P667Cは、DVD-RAMを含め、すべてのDVDフォーマットを読み書きできる。加えて、最大4倍速書き込み(DVD-R)に対応することで、モバイルシーンでもストレスなくDVD書き込みが可能な、魅力ある製品となっている。

DVDスーパーマルチ仕様に対応したポータブルDVDドライブ「LF-P667C」

 出張や旅行などでノートPCを持ち歩く際に、データのバックアップ用として記録型ドライブも一緒に持ち歩きたいと思うことが多い。このような場合、ドライブ選びの一番のポイントとなるのは携帯性だろう。

 LF-P667Cは、前モデルである「LF-P567C」のデザインをほぼそのまま踏襲し、幅130×奥行き154×高さ17ミリというコンパクトサイズを実現している。CDケースよりも一回り大きい程度なので、カバンに入れても邪魔にならない。

 重量がLF-P567Cと変わらず約315グラムのままなのもうれしい。ちなみに、LF-P667Cはバスパワーやバッテリー駆動には対応していないため、常に付属のACアダプタも持ち歩く必要がある。しかし、ACアダプタの重量は約150グラムで、本体と合わせても500グラム未満で済む点は特筆に値する。

ACアダプタ込みでも500グラム未満で収まるので、持ち歩きもそれほど苦にならない

Let'snote LIGHTを連想させるデザイン

 同社製軽量ノートPCシリーズ「Let'snote LIGHT」との統一を図ったデザインもそのまま残っている。プラスチックケースをシルバーで塗装しているほか、円形タッチパッドをイメージした天面にあるメディア確認用の丸窓や、パームレストの凹凸をそのまま切り出したようなオープンボタンなど、Let'snote LIGHTを連想させるデザインがあちこちに散りばめられている。

上は「Let'snote LIGHT CF-R2CW1AXR」のタッチバッドとパームレスト周り。LF-P667C(下)のメディア確認用丸窓や凹凸ストライプ入りのオープンボタンがLet'snote LIGHTとのデザインの類似性を強く印象付けている

 ケースの天面には、データの書き込みやディスクの状態を示す2個のLEDと、ディスクカバーを開くためのオープンボタンが設けられている。ディスクカバーは上下に開くクラムシェルスタイルを採用しており、場所をとらずにディスクを出し入れできるのがうれしい。トレイ式の製品が圧倒的多数を占めている中、同社のこだわりが感じられる部分だ。

場所をとらずにディスクを出し入れできるクラムシェルスタイルのディスクカバーを採用している

 半月型のオープンボタンは手前中央の押しやすい位置に設けられている。持ち運びの際にうっかり押してしまわないか心配に思う人もいるかもしれないが、案ずる必要はない。ケースカバーは電源オープン機構になっているので、電源が入っていない時はディスクカバーがロックされた状態になる。

 なおディスクカバーは、データの書き込み中もロックされる。書き込み中であることを示すLEDがオレンジ色に点灯している間は、オープンボタンを押してもカバーを開くことはできない仕組みだ。

 ケースの側面には電源オン/オフ用のスイッチがあるが、普段はあまり使用する機会がないだろう。というのも、オートパワー機能を搭載しており、PCの電源に連動してドライブの電源もオン/オフが切り替わるからだ。

 背面と裏面には、USBコネクタ(USB 2.0対応)や電源入力端子、強制オープンレバー、モードスイッチ(使用しない)がある。USBコネクタはミニタイプで、付属のケーブルで接続する。ケーブルの長さは1メートルと短めなので、床置きのデスクトップPCなどにつなげる時はやや不便だ。

背面には、ミニタイプのUSBコネクタ(USB 2.0対応)と電源入力端子を備えている。側面には電源オン/オフ用スイッチがあるが、オートパワー機能を搭載しているため、使用する機会は少ないだろう
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