MOBILITY RADEON 9700とPrescottコアPentium4のハイパフォーマンス――デル Inspiron 9100(1/3 ページ)

» 2004年04月01日 09時38分 公開
[長浜和也,ITmedia]

 デルのノートPCは、ビジネス利用を主眼におき、かつ、コストパフォーマンスを追及するノートPCが多いが、Inspiron 9100は大型のワイド液晶や、ハードウェアアクセラレータに対応した3Dグラフィックビデオチップを搭載するなど、明らかにホームユースを優先させたスペックになっている。

 デルのノートPCの例に漏れず、BTOで構成パーツを選択できる。ただし、CPUは携帯利用のためにバッテリー駆動時間を重視したPentium Mではなく、デスクトップ用のPentium 4を選択できるようになっている。この選択肢としてIntelの最新アーキテクチャCPUであるPrescottコアPentium 4/2.80E GHzが用意されているのに注目したい(デルの推奨がもう一方の選択肢であるPentium 4/3GHzであるのもある意味注目したいが)。

Inspiron 9100

 Pentium 4/3GHzを選択すると、価格はPenium 4/2.80E GHzの1万円増しになる。以前ITmediaでベンチマークテストを行ったときに、統合アプリベンチであるSYSmark2004では実クロックに比例した成績となったが、ビデオエンコード系のテストでは、ワンランク下のクロックでもPrescottコアのPentium4が良好な結果を残している。動画系のアプリケーションを使う機会が多いユーザーは、デル推奨よりもPentium 4/2.80E GHzを選択するのが価格も抑えられてベストだろう。

 チップセットも主にデスクトップで使われるIntel 865PEで、DDR 400のデュアルチャネルメモリバスをサポートする。CPUとメモリ周りはデスクトップのミドルレンジと同等のスペックと考えていい。

 Inspiron 9100も液晶ディスプレイに15.3インチのワイド液晶パネルを採用。これも、ビジネス利用というよりはホームユースでDVD-Videoの再生を意識した設計と考えられる。デルはハイエンドノートPCで高解像度の液晶パネルを積極的に採用しているが、Inspiron 9100でもBTOで最大解像度が異なる3種類のパネルが用意されている。サイズはすべて15.4インチのワイドパネルだが、エントリークラスで1280×800ドット、5000円増しで1680×1050ドット、さらに5000円増しの最上位パーツでは、最大解像度が1920×1200ドットに達する。

USBにIEEE 1394、ビデオ出力としてDVIも用意するなど、ホームユースを考慮した充実のインタフェース。主要なコネクタは背面に集中して配置されている。据え置き利用が想定されるInsprion 9100だからこそともいえるが、それでもUSBの一つぐらいは側面に欲しかった
キーボードは機能キーやカーソルキーが独立したレイアウト。ストロークもキーピッチも十分に取られて打ちやすい。ボタンはボリューム調整とプレーヤーコントロールのみとシンプル。[Fn]+[F10]キーで内蔵ドライブのイジェクトが出来るのは、目立たないながらも意外と使いやすい

 ホームユースで重要になってきているゲーム対応についても、現有のノートPC向けビデオチップとしては最新となるATI Technologies のMOBILITY RADEON 9700が実装された。このチップは、4本のパイプラインに二つのバーテックスシェーダエンジンと、従来からあるMOBILITY RADEON 9600と同じ内部構造であるが、トランジスタの層間絶縁膜に低誘電体を採用したことで、より高クロックの動作を可能にしている。

 ATIの定格スペックではコアクロックが450MHz、メモリクロックが260MHz(DDRなので転送レートは320MHzに相当)となっているが、実際にノートPCに搭載される場合は、ノートPCの熱設計に合わせてノートPCベンダー側で設定するようになっている。

 Inspiron 9100に搭載されているMOBILITY RADEON 9700の動作クロックをPowerStripで調べてみたところ、ほぼ最大クロックの450MHzと260MHzに設定されていることが分かった。

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