LCD表示「も」可能なファンコントローラ──「SCYTHE LCDマスター LM01」:ファンコントローラ(2/2 ページ)

» 2004年09月03日 21時34分 公開
[河野寿,ITmedia]
前のページへ 1|2       

 このタブ(TEXTセクション)は、ソフトウェアの起動時と終了時に表示される文字列を決めるものだ。このほかにもタブがある。「PROCESSOR」というタブはCPUに関する情報を、「RESOURCE」というタブはメモリやHDDのリソースの残量などを、「SYSTEM」はOSやBIOS、Internet Explorerの種類などの表示設定を行う。

PROCESSORセクション

RESOURCEセクション

SYSTEMセクション。表示項目はたくさんあるので、チェックボックスで選択できる

 タブを切り換えると、ほぼリアルタイムでLCD表示にも表示される。設定は画面上で確認しながら行えるので非常に簡単だ。しかし、設定が簡単なのはいいのだが、画面のどこをみても現在表示している設定を保存するボタンや項目がない。

「……やっぱり何か隠してない?」

 と、再び先ほどの疑念がアタマに渦巻いてくる。疑惑のまなざしでCD-ROMの中にあるマニュアルを熟読してみると、各タブの説明のところで、必ず「このタブが表示されている間は……【中略】……表示されます」と書かれているあたり、なにやら匂う。

 さらにSCYTHEのサイトを確認すると……あった。

「注意事項 1、当製品付属のソフトウェアプログラムが起動されていないとLCDマスター本体に各種情報の表示がされませんのでご注意下さい」

 つまり、このLCD表示機能は、プログラムが動作していないと文字を表示できないのだ。「それならソフトウェアをスタートアップに入れて常駐させたら?」と思われるかもしれないが、その次にある注意事項がそんな希望をうち砕いてくれる。

「2、WMP9(Windows Media Player9)の情報表示に関する連携の問題で、付属ソフトウェアプログラムはタスクトレイに常駐しないタイプとなっております。ご了承下さい」

 タスクトレイに常駐もできないらしい。結局、何かを表示させたければ、このプログラムを自分で実行して最小化させておくよりほかに方法はない。

結果が得られればコバンザメでもいい?

 ソフトウェアの斬新な設計にオツムがシビれて危うく忘れるところだったが、この機器本来の目的はファンのコントロールである。

 すでに述べたように、ツマミでファンの回転数が変わることはわかったが、その回転数がどれほどになるのかが把握できないと使い勝手はよろしくない。

 しかし大丈夫、これも「MBM」というセクションをタブで選んで表示させておけば、LCDパネルにファンの回転数が表示できるようになっている……、はずだが、付属のソフトだけでは何も表示されない。

 実は、事前にMBM(Mother Board Monitor)というソフトウェアをWebサイトからダウンロードしてインストールしなくてはならない。MBMはSCYTHEとはまったく関係のない、Live Wire Dev.の配布するマザーボードのユーティリティソフトである。

 このユーティリティを事前にダウンロードしてインストールし、常駐させたあとにLM01のソフトウェアを起動して「MBM」タブを選べば、ファンの回転数がLCDに表示されるようになる。

 本来の機能ともいうべき回転数のチェックをするためにしては、道のりがやたらと長いが、LM01にセンサーなどが搭載されていない以上、これはしかたのないところか。

MBMを導入するとタブの中にデータが表示されるようになる

紆余曲折はあれど、なんとかファンの回転数も表示された

 また、起動時にその存在を匂わせていたイコライザー機能もないわけではない。これもマイクロソフトのWindows Media Player 9以降がインストールされていることが前提になる。

 Windows Media Player 9を立ち上げ、「表示」の「視覚エフェクト」で「LCD Master」のどちらかを選んでおき、聞きたいファイルを再生する。「マニュアルではMP3形式の音楽ファイル」とかかれてあったが、実験した限りではWAV形式のファイルでも同じように表示された。

イコライザー表示もできた

 再生にあわせてイコライザーのように表示が変わるのが楽しめる。イコライザーだけではなく、音楽のタイトルや再生時間も表示できるので、なかなか便利な機能なのだが、こちらもLM01のソフトウェアを必ず起動しておかないといけないのが難点だ。

ソフトウェアの常駐化が熱望される

 機能をフルに使うためには、ちょっと手間を取らせてくれる設計であるが、液晶のイルミネーションは美しいし、表示機能もそれなりに便利ではある。

 ただ、繰り返し述べてきたように、常にソフトウェアを起動させていなければならないのは、使い勝手として実に辛い。現在のバージョンは1.0と言うことなので、今後のバージョンアップでの改善を切に熱望するものである。

前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年09月25日 更新
  1. 新型「Mac mini」「Mac Studio」徹底レビュー! ローカルAIはついに“実用域”へ エージェントAIに事務仕事を任せて分かった驚異の進化 (2026年09月22日)
  2. AndroidとChromeOSが融合した次世代PC「Googlebook」の実機を見てきた ――AI統合で何が変わるのか? (2026年09月25日)
  3. “AIスマホ”としての個性がより鮮明に 望遠カメラ刷新&AI処理が飛躍した「Pixel 11 Pro」 の実力とベンチマーク結果を検証 (2026年09月24日)
  4. 実売3万9800円でノートPCを3画面化! ソースネクストのデュアル拡張ディスプレイ「DGP-DMD1401」を試す (2026年09月25日)
  5. なぜ競技用ゲーミングPCは光らない? HPSC久木留所長とマウス軣社長が語るアスリート支援の未来 (2026年09月24日)
  6. ロジクールGの新型マウス「PRO X3 SUPERSTRIKE」や8K対応キーボード「PRO X2 RAPID」を見てきた (2026年09月24日)
  7. QualcommのSnapdragon Xシリーズが「Googlebook」に進出 DellとHPから搭載モデルが登場 (2026年09月24日)
  8. 12インチ「Surface Pro」と13インチ「Surface Laptop」に個人向けの第2世代が登場 Snapdragon X2 Plus搭載でメモリは最大24GBに (2026年09月24日)
  9. フルHD/300Hz駆動で3万円台!? 「GigaCrysta」新モデル&驚きのコンセプト機が並んだアイオーブースを一挙紹介 (2026年09月23日)
  10. 3万円台で充電ケースにディスプレイとAIレコーダー機能を内蔵! Anker「Soundcore Liberty 5 Pro Max」の気になる実力と使い勝手を試す (2026年09月23日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー