ニコン、位相フレネル(PF)レンズ採用のCOOLPIX用小型・軽量テレコンバータ発表

» 2004年09月16日 19時38分 公開
[ITmedia]

 ニコンの販売子会社であるニコンカメラ販売は9月16日、ニコンが開発した位相フレネル(PF)レンズを採用したCOOLPIX用の小型・軽量テレコンバータ「TC-E3PF」を12月に発売すると発表した。

 同レンズは「COOLPIX 8400」(アダプタリングUR-E15併用)、「COOLPIX 5000」(同UR-E6併用)、「COOLPIX 4500」(同UR-E4併用)、「COOLPIX 4300」(同)、「COOLPIX 900シリーズ」に使用可能で、焦点距離を3倍に延長できる。価格は現時点では未定。

従来製品の「TC-E3ED」(右)と、位相フレネル(PF)レンズを採用した「TC-E3PF」(左)

 位相フレネル(PF)レンズは光の回折現象を利用したレンズで、光の屈折現象を利用した通常のレンズとは逆の順番にR(赤)G(緑)B(青)の3色を結像する。このため、通常のレンズと組み合わせることにより、結像距離のズレ(色収差)を相殺でき、色収差を強力に補正することができる。

 また、位相フレネル(PF)レンズは色収差が顕著になる高屈折率レンズと組み合わせても色収差を良好に補正できるため、色収差補正用のレンズ構成枚数を減らすことができ、レンズの小型化や軽量化にも貢献するという。

 このほど発表されたTC-E3PFも、位相フレネル(PF)レンズの採用によって、従来製品の「TC-E3ED」と同等の光学性能を確保しながらも、全長約18%、重量約33%の小型・軽量化を実現した。

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