皆さんは、外付けキーボードに何を求めていますか。キータッチ、静音性、携帯性──人によって答えは違うことでしょう。
さて、ここにあるEPOMAKERの「Glyph」は、ルックス最優先といえるキーボードです。タイプライターをモチーフにした丸型キーキャップ、1950年代のキャリッジリターンを再現したサイドレバー、日時や接続状態を表示するデュアルディスプレイ。一目見れば、「こんなの、おもちゃだろ」と切って捨てる人がいるかもしれません。
だが、少し待っていただきたい。目を止めていただきたい。
奇抜な外見だけで中身が伴わず、長期間キーを打ち続けるには厳しいモデルは今までにもありましたが、Glyphは見た目のレトロさとは裏腹に、キータッチも、接続性も、カスタマイズ性も、ちゃんと使えるキーボードの水準を満たしているのです。「おもちゃだろ」と食わず嫌いでいるのは、正直もったいないキーボードです。
Glyphを真上から眺めると、丸いキーキャップやディスプレイエリア、横長のスリットや左側のレバー、右側のボリュームなど、数多くのデザイン要素がぎゅっと集まっていることが分かります。写真だけ見ると、まじでおもちゃ感がマシマシです。サイズは約347(幅)×207(奥行き)×57(高さ)mmで、重さは約1178.8gです。
スリットはスマートフォンやタブレットを差し込んで立て掛けられるホルダーになっています。ある程度の深みがあるので、縦向きでも横向きでも固定できます。Glyphはスマホやタブレット用のキーボードとして使ってもいいし、接続せずにニュースやメッセンジャー、SNSなどの通知エリアとしたり、作業中にちらりと横目で見るための動画ディスプレイとして活用するのも一つの方法でしょう
キーキャップはフローティングタイプです。これもまたタイプライターらしさを具現化した部分ですね。しかしフレームはご覧のように樹脂です。金属、または木をフレームに用いていた古き時代のタイプライターの素材感をそのまま再現したら、重さも価格も跳ね上がること確実でしょうから、その選択は分からなくもないです。
そして、どこか懐かしい既視感があります。ツートーンのクリームカラーのボディー、角の丸いフォルム。Apple II……いや、ディスプレイがあることを考えると、NECの「PC-8201」やエプソンの「HX-20」といったハンドヘルドPCでしょうか。
1980年代のデバイスをほうふつとさせるたたずまいなのです。当時を知る世代には懐かしさを、知らない世代ならば「キッチュだけどなんかレトロでかっこいい」と感じるかもしれません。
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