キーキャップはタイプライターのキーそのものを模した丸型です。近づいて見ると、下部がスカートやカーテン、ケーキの型のようにふんわりと広がっています。
遠目にはレトロなデザインの一部として目に入るだけですが、接近するとその造形の丁寧さに気付きます。細部まで一つの美意識のもとにまとめあげようという意思が、このキーキャップの輪郭線から伝わってきますね。
キーキャップの天面を指で触れると、微妙な円形のくぼみがあることに気付きます。浅く湾曲したこの形状は、指の腹が自然とキーの中心に収まるよう設計されたものです。見た目の演出だけでなく、キー入力時の指の安定感にもきちんと貢献しています。
実際に手を置いてみると、指がふわりとキーに吸い付くような感覚があり、ポジションを意識しなくても手が落ち着くのですよ。
カーソルキーにも触れておきましょう。上下/左右の4キーが、他のキーと全く同じサイズのキーキャップで並んでいます。居場所がなく追いやられてしまい、小さく作られているモバイル系キーボードとはわけが違う。押し間違いはありません。
肝心のキータッチはどうでしょうか。搭載されているWisteriaリニアスイッチは、しっとりとした滑らかさが持ち味です。反発力とのバランスが良く、軽めのタッチでも確実に反応します。キーを押し込む過程でのブレも少なく、1打1打がきちんと意図した場所に収まります。
底打ちしたときのノイズも控えめ。オンラインミーティング中にノイズキャンセリングを有効にした状態でタイピングしてみたところ、タイプ音が相手側に届くことはありませんでした。見た目のインパクトから打鍵音も派手なのではと身構えていると、いい意味で裏切られます。
遊び目的のキーボードに見えて、実は打ち続けても疲れにくく、オフィスで使っても十分な仕上がりなのです。“しごでき”なキーボード、といってもいいでしょう。
Glyphには交換用キーキャップ&スイッチ、有線接続&充電用のUSB Standard-A→USB Type-Cケーブル、2.4Ghz ワイヤレスレシーバー、そして専用のシリコンリストレストが付属します。
このリストレストがまた気持ちよくてですね。Glyphはやや背が高いキーボードですが、チルトスタンドがないためにちょっと疲れやすい、と思っていましたが、シリコンリストレストを使うと手首を柔らかく、それでいてしっかりと支えてくれるので、入力のしやすさが一段と向上します。
また、あくまで梱包(こんぽう)のためなのでしょうが、Glyphの形状にマッチした透明のカバーが付属します。重ねたときの姿はジャストフィット! 掃除しやすい構造とはいえ、普段はこのカバーを使ってホコリの侵入を抑えたいところです。
万人向けではない、だからこそ愛せる 格子配列40%のアルミ削り出しキーボード「EPOMAKER Luma40」レビュー
まるで工芸品な3kg超のアルミ塊! 官能的すぎる“磁気×メカニカル”なキーボード「Lofree Hyzen」を試す
「DJI Osmo Pocket 4」速攻レビュー Pocket 3から買い換える価値はある? 進化したポイントを実機で比較した
“パワードスーツ”はもうSFの道具じゃなかった 高尾山でコンシューマー向け外骨格「Hypershell X Pro」を試す
リュック1つで展示会セミナーの音響セット構築レポ 現場で得た“2.4GHz帯混信地獄”を生き抜く教訓Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.