「DJI Osmo Pocket 4」速攻レビュー Pocket 3から買い換える価値はある? 進化したポイントを実機で比較した:武者良太の我武者羅ガジェット道(1/4 ページ)

» 2026年04月16日 21時16分 公開
[武者良太,ITmedia]
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

 長らく“ビデオカメラ”枠で最も売れ続けてきたカメラ──それがDJIのジンバルカメラ「Osmo Pocket」シリーズです。

 いち早く3軸ジンバル構造を取り入れた初代「Osmo」が登場したのは2015年のこと。DJIが培ってきたドローンカメラの技術を取り入れた、世界初の手振れ補正構造入り4Kカメラとなりました。

 その後、スマートフォン用ジンバル「Osmo Mobile/OMシリーズ」(2016年〜)や、小型モデル「Osmo Pocket」シリーズ(2018年〜)などにバリエーションを拡大し、2023年には1型センサーを内蔵する「Osmo Pocket 3」も登場しました。

 筆者もコンパクトで手振れが極めて少なく、4K/120fpsでの高画質撮影が可能なOsmo Pocket 3には、発売日以来ずっと愛用してきた一人です。常に持ち歩いて、仕事でも、プライベートでも撮影を繰り返してきました。正直なところ、この原稿を書いている現在でも満足しています。

 そしてついに、後継機となる「Osmo Pocket 4」が登場しました。あくまで発売前のテスト機ですが、いち早く実機を試す機会を得られたのでいろいろ試してきたところ、誰が見ても進化したと感じる歓迎したい面と、「ファームウェアの開発が進まないと判断できないところがあるな」という悩ましい面に、感情が右往左往しています。

photo Osmo Pocket 4(左)とOsmo Pocket 3(右)。microSDメモリーカードスロットにはカバーが付いた

 とはいっても買うこと決定ですけどね! 室内撮影が多い立場からすると、価値ある進化を遂げてくれましたから。後は買い替えるか、買い足すかを悩むだけ……。

快挙といえる性能向上を果たしたOsmo Pocket 4

 まずは、カメラとしてのスペックから見ていきましょう。価格はジンバルクランプ1/4インチねじ付きハンドル、ポータブルキャリーポーチなどが付属する「Osmo Pocket 4 スタンダードコンボ」が7万9200円、さらにDJI Mic 3トランスミッターや補助ライト、広角レンズ、Osmo ミニ三脚なども付属する「Osmo Pocket 4 クリエイターコンボ」が9万9880円です。

Osmo Pocket 3 Osmo Pocket 4
イメージセンサー 1型センサー 1型センサー(新開発)
レンズ フルサイズ換算20mm f/2.0 フルサイズ換算20mm f/2.0
最大録画解像度 4K/120fps 4K/240fps
最大写真解像度 約940万画素 約3700万画素
カラーモード HLG/10bit D-log 10bit D-log
トラッキング性能 ActiveTrack6.0 ActiveTrack7.0
ロスレスデジタルズーム 2倍 2倍
内蔵ストレージ なし 107GB
Wi-Fi Wi-Fi 5 Wi-Fi 6
USB USB 2.0 USB 3.1
バッテリー容量 1300mAh 1545mAh
サイズ 139.7(幅)×42.2(奥行き)×33.5(高さ)mm 144.2(幅)×44.4(奥行き)×33.5(高さ)mm
質量 約179g 約190.5g

 Osmo Pocket 4に搭載されるセンサーは、Osmo Pocket 3と同じく1型サイズです。しかし、新型のセンサーとなっており、4K/30fps・60fps撮影時には白とび、黒つぶれが少ない14ストップのダイナミックレンジを誇るとのこと。

photo 基本的な操作形態はOsmo Pocketシリーズを踏襲

 さらに、100万円超えのシネマカメラにしか搭載されていなかった4K/240fps撮影が可能になりました。ミラーレスやシネマカメラよりセンサーサイズが小さいとはいえ、今までにはないセンサーの読み出し速度、機器内の通信速度、映像情報の処理速度が必要になるわけで、より小さなセンサーを使うスマートフォンより先に4K/240fpsを実現するカメラが登場するとは思っていませんでした。快挙、といえるでしょう。

photo カメラまわりを見る限り、大きな変化は見られない。しかし、内部はアップデートしている

 レンズは従来通りフルサイズ換算20mmで、明るさはf/2.0です。Osmo Pocket 3に慣れたカメラマンが多いこともあり、同じ画角で撮影できることを意識したものと考えられます。

photo Osmo Pocket 4(左)とOsmo Pocket 3(右)、それぞれオプションのバッテリーハンドル(Osmo Pocket 4用は9570円)を装着。サイズ感はほとんど変わらない

 本体形状とサイズもほぼ従来通りです。同じ感覚で撮影できる、大きな要素となっています。

photo Osmo Pocket 4(右)は、ディスプレイパネルを回転させると、ズームボタンとカスタムボタンが現れる

 とはいえ、操作性は改善しました。横位置で撮影するときはディスプレイパネルを回転させることが多いのですが、そのスペースにズームボタンとカスタムボタンが備わりました。

 ジョイスティックでズーム操作をするのではなく、一押しで1倍/2倍の画角が切り替えられるのはありがたいと感じるところ。また2度押しで4倍になります。

 カスタムボタンには、1度押し/2度押し/3度押しにそれぞれ好みの機能を割り当てられます。初期設定は写真/ビデオモードの切り替え、ジンバルモードの切り替え、ジンバルロック/解除となっていました。長押しするとカスタムボタンメニューが表示されるところも、高いユーザビリティーにつながっています。

 ジョイスティックも、倒した角度でジンバルの回転速度が変わる仕様になりました。小さいため繊細なコントロールを行うには慣れが必要ですが、使っていて楽しいと感じるポイントでしたね。

photo Osmo Pocket 4(左)とOsmo Pocket 3(右)。リブが太くなった、リブ間の幅が広くなった以外の差は見つけにくい
       1|2|3|4 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年10月16日 更新
  1. 「Pixel Watch 5」は買いか? “4”からの乗り換えと失敗しないサイズ選びの鉄則 (2026年10月15日)
  2. ソースネクストに不正アクセス、会員情報2251万件流出のおそれ パスワードや住所、生年月日など (2026年10月15日)
  3. セールでゲットすべき? ほぼ半額の5980円で買える「Fire TV Stick 4K」は旧モデルと何が違う? (2026年10月15日)
  4. Appleがスマートホーム製品に本格進出 LGらと共同開発したスマートロックや屋内外用カメラなどを含む「Apple Home Collection」を発表 (2026年10月13日)
  5. 「折りたたみ不要派」が過去形に? 約201gの軽量ミニタブレットとしても使える「Galaxy Z Fold8」に触って分かったこと (2026年10月13日)
  6. MSI、サブディスプレイとしても使える横長12.3型液晶ディスプレイ (2026年10月14日)
  7. “モンスター級”ハイエンドロボット掃除機「Roomba Monster」登場 約25万円で10月21日発売 購入特典で約4万円の「Roomba Mini Slim」を進呈(期間限定) (2026年10月14日)
  8. 自作PCパーツをミニチュアサイズで再現したカプセルトイ「手のひらPCパーツ」 10月21日から順次発売 (2026年10月15日)
  9. ASUS、NVIDIA RTX Sparkを搭載したクリエイター向け14型/16型ハイエンドノート (2026年10月14日)
  10. ASUS、最大40TOPSのAIプロセッサを搭載したエッジAIアクセラレーター USB外付けモデルとM.2内蔵型モデルを用意 (2026年10月15日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー