早速ケースを開いて、中身をチェックしてみよう。
レイアウトは、ほぼ中央にEfficeonが設置され、その横がDDR SO-DIMMスロット、下がサウスブリッジチップのALI M1563Mがある。マザーの刻印を見てみると「MB860」と記載されている。おそらく、iBASE製「MB860F-1G-M716」ではないかと想像される。
PCIスロットも1基搭載されているが、すぐ上にシャシーフレームがあり、そしてケースの高さからも事実上利用不可能となっている点はこれまでのシリーズと同様である。
そして、マザーというかシャシー裏側がHDD設置スペースとなる。1系統はHDDに、もう1系統がエマージェンシーIDEポートに接続されている。
さて、性能面を見ていこう。といっても単にベンチマークテストをしただけではこのBe Silent Mt6000の本質に触れたとは言いがたいかもしれない。同時に動作音の測定と発熱、消費電力の測定も行っていく。
まずは基本処理能力だ。最新のデスクトップPCにかなわないのはあたりまえだが、1GHz駆動タイプのEfficeon搭載だけあって、同じく1GHzクラスのCPUを搭載するB5ファイルサイズのモバイルノートPCなどとほぼ同レベルで、そこそこの結果と言えそうだ。
PCMark04の内訳を見ていこう。メモリもシングルチャネルのため、そこまで高いスコアではないが、同じくモバイルノートPCレベルではあるだろう。
ただし少しスコアが低いと感じるのがグラフィックス性能だ。MOBILITY RADEON 7500は型番が示す通り、世代としてはやや古い。DirectXへの対応も8までだ。これまでのEden版で搭載されていたCLE266も最低限のグラフィックス性能だったが、多少グラフィックス的に凝ったことをしようとすると物足りないと感じるかもしれない。
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