アキバ各ショップによると最近、汎用ファンの売れ筋が確実に8センチ・9センチタイプに移行し、より大きな12センチファンを選ぶユーザーも増えているなど、大型化が進んでいるという。
大型ファンは、低回転のそれと比べると低回転でもそれなりの風量が得られ、静音化にも適している傾向にある。しかし、多くのミドルタワーケース背面には8ないし9センチほどのファンしか搭載できない場合も多々ある。
そのような時には、ケース内部側面にステー設置を行い、大型ファンを取り付けてしまうのが手っ取り早い。今回試したザワード「FSB-0010」は、PC向けとしては最大級となる14センチファンを付属ステーにより左サイドに装着し、マザーの真上から風を当てられる製品だ。サイドパネルに導風口を設けているケースの場合はとくに効果がありそうだ。
FSB-0010は、14センチファンとPCIスロット部に共締めするタイプのステー、そしてファンコントロール用つまみがセットになっている。ステーはスライド式となっており、ねじの位置を調整することで付属の14センチファン以外に12、9、8センチファン設置が可能となっている。
ステーの設置は、PCIスロットのねじ穴に共締めパーツと、ファンフレーム、ファンの下部を支える補強金具の3種類を組み合わせることにより行う。
組み立てが完成したら、PCIスロットのねじ穴を利用してファンを固定するだけ。ちなみにスロットが埋まっていたとしても、拡張カードのブラケットの上から共締めできる。
ヒートパイプを使ったグラフィックスカードなど、ブラケットからはみ出すような部品がある場合は干渉も気をつけたいところだが、ブラケットの最上段と2段目を使う場合は、ファン本体が拡張スロットからそれるので、バッティングすることはほとんどないだろう。
ただし、ねじ止め以外の方法でPCIブラケットを固定するPCケースの場合はそもそも設置可能か否かということとステーの保持強度に注意が必要だ。
例えば筆者が普段利用しているPCケースは、PCIブラケットをプレートで押さえ込むことで固定するタイプだ。今回は、邪魔になる金具を一部加工してとりあえず固定できたが、ややぐらぐらする。まぁこの辺りは自作ユーザーであれば、各自適当な固定方法を見つけることだろうが。
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