印刷サンプルの上段は、RAWデータ現像ソフト「Digital Photo Professional」からカラーマネジメント出力したもの(DPP出力)。設定は本文中で述べたとおりで、EOS 10DでRAW撮影したデータを直接プリントした。
一方下段は、簡単印刷ツール「Easy-PhotoPrint」からデフォルト出力したもの(EPP出力)。設定は、印刷品質のみ「画質優先」に変更している(デフォルトは「標準設定」)。
青空と花畑
花とミニカー
* Web掲載の図版は、DPP出力とEPP出力の発色特性の違いがわかるように、強めの色調整を施しています。また、さまざまな理由により、実際の印刷サンプルとは見え方が異なることがある点にご留意下さい。
念のため補足しておくと、EPP出力の発色性能がDPP出力よりも劣っている、というわけではない。DPP出力が素材色重視なのに対し、EPP出力は記憶色重視というだけの違いだ。どちらを「高画質」と感じるかは、完全に好みの問題である。
以上、DPPとPIXUS iP9910によるカラーマネジメント出力を見てきたが、両者の連携性と発色性能は申し分ない。DPPに対応したキヤノンのデジタル一眼レフカメラとPIXUS iP9910があれば、高機能なフォトレタッチソフトを使わなくても、自分の「写真」を思い通りに表現できるだろう。
PIXUS iP9910によって、デジタル写真がますます楽しくなるはずだ。
第3回では、著名プロカメラマンによるPIXUS iP9910+「Digital Photo Professional」&「Easy-PhotoPrint」のインプレッションレビューを掲載する。撮影時にイメージした通りの「写真」に仕上がるかや、現像から出力に至るまでの使い勝手など、プロカメラマンの感性でPIXUS iP9910の“写真力”に肉薄する予定だ。ご期待下さい。
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