きょうはギガバイト「GV-3D1-68GT」にデュアルGPUの意気地を感じたグラフィックスカード(1/2 ページ)

» 2005年08月22日 17時49分 公開
[長浜和也,ITmedia]

 繰り返しの文章になって恐縮であるが、今年のCOMPUTEX TAIPEI 2005のグラフィックスカード部門(というカテゴリーは正式にはないけれど)で目を引いたのが大手ベンダーが出展していたデュアルGPU搭載グラフィックスカード。

 当時、すでにGeForce 7800 GTXの評価データを入手していたベンダーは一様に出荷に対して慎重な姿勢だったが、「3D1」シリーズのギガバイトだけは、その後GeForce 6600搭載の「GV-3D1-XL」を投入するなど、デュアルGPU搭載製品に対して積極的な姿勢を見せている。

 そんな、ギガバイトも3D1シリーズのハイエンドラインアップともいえる「GV-3D1-68GT」については今のところ出荷の見通しを明らかにしていない。私がレビュー記事で「もし実売価格2万5000円程度ならば、非常に有力な選択肢となるだろう」とその単体販売を熱烈に希望したGV-3D1-XLと違い、GeForce 6800 GTを2つ載せたGV-3D1-68GTは、もし店頭に並んだらその価格は比較的高めになることは容易に予想が付く。さらに、市場にはGeForce 7800 GTXだけなく、その下位モデルのGeForce 7800 GTが姿を見せているなど、ハイエンドGPUの市場はすでに次世代GPUに移行しつつある。

 このような状況で、はたしてGV-3D1-68GTの存在意義を見出すことはできるのだろうか。実売価格がまだ明らかにされていない状況ではあるが、そのパフォーマンスから、どのような価格帯で強味を発揮できるのか考えてみることにしたい。

PCI Express x16スロットコネクタから分かるように、長尺な「GV-3D1-68GT」

 GV-3D1-68GTは、ハイエンドGPUを2つ搭載するだけあって、その基板とクーラーユニットのサイズは大きい。さすがにGeForce 6800 Ultraを2つ搭載した「ジョーク」的グラフィックスカード(ASUSも“いや、今となってはあれを本気で出荷するつもりはありません”といっていることだし)ほどではないにしても、GeForce 6600GTを2つ載せたGV-3D1よりもさらに大きい。

 表面を真正面から見るとGV-3D1で異彩を放っていた2連ファン搭載のクーラーユニットと比べて、真ん中にファンが1つ見えるだけで一見おとなしそうなイメージ。しかし、裏返すとこちらにもファンを1つ組み込んだごっついクーラーユニットが基板のほとんどを覆っている。クーラーユニットのいかつさは基板を真横から見たときに分かるヒートシンクの厚みでさらに際立つ。

 裏側のヒートシンクはメモリスロットにギリギリ干渉せず、表のヒートシンクは隣接するスロットを完全に覆ってしまう。多くのユーザーにはそう頻繁にあることではないが、いったんPCI Express x16スロットに差してしまうと、抜くときにカード固定のトラップを外すレバーに指が届かなくなるのに、私は閉口してしまった。

裏にもヒートシンクとファンを1つ組み込んだ大きなクーラーユニットを装着している。表と裏にあるそれぞれのユニットはヒートパイプなどで連結されているわけでない。横から見るとその「ぶ厚さ」に圧倒される。GV-3D1-68GTで殴られたらとても痛いと思う

 先ほど、出荷には積極的でない、とコメントしたが、今回評価したGV-3D1-68GTのサンプルに正式なパッケージが用意されていた。なんと、グラフィクスカード単体のパッケージである。

 パッケージのスペック表に「512Mバイト GDDR3 メモリ」と「デュアル256ビット メモリバス幅」と英語でかかれているが、これはこれまでのデュアルGPUグラフィックスカードと同様「2つのGPUに割り当てられたリソースの合計」であって、1つのGPUで使えるのは「256MバイトのGDDR3メモリ」と「メモリバス幅は128ビット」になる。

 GV-3D1もGV-3D1-XLも、定格よりも若干早いオーバークロック仕様であったが、GV-3D1-68GTもコアクロック375MHz、メモリクロック1.06GHzと、GeForce 6800 GTより速く設定されている。ただし、GV-3D1-XLで見せたような上位モデルに手が届くような大幅なオーバークロックではない。

「単体」動作の最新GPUには限定勝利のGV-3D1-68GT

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