“冷た〜い”商品揃っています――アキバPCパーツショップが夏モードに突入:週末アキバPickUP!(1/4 ページ)

» 2006年05月20日 09時56分 公開
[古田雄介(アバンギャルド)&ITmediaアキバ取材班,ITmedia]

S3最新GPU搭載カードと人柱覚悟の「PhysX」

 静音重視のユーザーに根強い人気を誇るS3の新GPU「Chrome S2x」シリーズを搭載したグラフィックスカードがXIAiから登場した。上位モデルの「XIAiS27-DV128DDRIII」が1万4000円前後で、下位モデル「XIAiS25-DV256DDRII」は1万3000円前後。今週の水曜日から販売が始まり、在庫は潤沢だ。週末にも安心して買いに行ける。

「XIAiS27-DV128DDRIII」(上)と「XIAiS25-DV256DDRII」(下)

 XIAiS27-DV128DDRIIIは、S3の最新GPU「Chrome S27」を採用し、2枚のグラフィックスカードを使ってパフォーマンスを向上させる「MultiChrome」テクノロジに対応した初の製品だ。コアとメモリクロックはともに700MHzで、メモリはDDR3を128Mバイト搭載。PCI-Express x16に対応し、出力端子はDVI-IとアナログVGA、TV-Outを備える。同カードを2枚挿したデモ機を展示したBLESS秋葉原本店は「GeForce 6800 GT搭載カード(1枚)に匹敵するパフォーマンス」と話す。

 「Chrome S25」搭載のXIAiS25-DV256DDRIIは、ファンレスで動作するのが特徴だ。メモリクロックは700MHzで、コアクロックは500MHzとなる。出力端子の種類はXIAiS27-DV128DDRIIIと同じ。ただし、「MultiChrome」テクノロジには対応していない。

「XIAiS27-DV128DDRIII」(写真=左)と違い、「XIAiS25-DV256DDRII」(写真=右)はファンレス仕様になっている

 両製品のショップの反応はおおむね好意的で、フェイス秋葉原本店は「ともに10ワット前半の出力で動作するため、電源負荷がほとんどありません。たとえばGeForce 6800 GTなら80ワットを軽く超えるので消費電力対性能比は非常に高い。静音志向のユーザーでも3Dゲームを十分に楽しめるでしょう」と話す。

 どちらのカードも売れ行きは好調で、BLESS秋葉原本店は週末にもXIAiS27-DV128DDRIIIを再入荷する。クレバリー1号店は「売れ行きを支えているのは静音ユーザーがほとんど。ゲームというよりはデュアルディスプレイ環境の構築などを目的にしているようです」と語る。実際、「MultiChrome」テクノロジを活用するためにXIAiS27-DV128DDRIIIの2枚買いをするユーーザーはほとんどいなかったようだ。

製品XIAi「XIAiS27-DV128DDRIII」
入荷ショップ
BLESS秋葉原本店1万3580円
クレバリー1号店1万3623円
フェイス秋葉原本店1万3770円
高速電脳1万4800円

製品XIAi「XIAiS25-DV256DDRII」
入荷ショップ
BLESS秋葉原本店1万1980円
クレバリー1号店1万2573円
フェイス秋葉原本店1万2770円
高速電脳1万3800円

 一方、ヘビーゲーマーの注目は、同じく水曜日に入荷されたBFGの拡張カード「BFGRPHYSX128P」に向いていたようだ。価格は4万円弱で在庫は少数。

BFG「BFGRPHYSX128P」

 BFGRPHYSX128Pは、3D描画の際の物理演算処理をサポートするPCI接続の拡張カードだ。AGEIA製の物理演算プロセッサー「PhysX」を搭載し、GPUの描画機能のうち物理演算だけを担う。これにより、風になびく草原や物が落下する動作などを物理法則に従って自然に表現する。複数の計算パターンを用意しており、「同じシーンのプレビューを繰り返しても草原のなびき方などが毎回微妙に変わります。非常にリアルです」(T-ZONE.PC DIY SHOP)という。

 ゲーム側がPhysXに対応しないと効果がなく、現状では恩恵が少ないものの、すでに複数のショップでは入荷日に売り切れた模様だ。アキバ全体で見ても「BFGRPHYSX128P」の入荷数は少数だったようで、週末は入手が困難になると予想される。

 某ショップでは「現状のゲームが非サポートといっても、色々とプログラムを変更すればPhysXで遊べる可能性はあります。それが自作の世界。ヘビーゲーマーの中には人柱覚悟で、そういった“裏ワザ”を探すことに喜びを見出す人がいますから」という。

 なお、単体で販売された物理演算アクセラレーションカードはこのBFGRPHYSX128Pが初めてだが、5月末から6月初旬にはASUSの「PhysX P1」が出回る可能性は高い。価格は4万円前後になる見込み。

 グラフィックス性能においてパフォーマンスと発熱量は比例に近い関係にあったが、ここにきて“より自然な描画”という別の方向性が加わったわけだ。超リアル3Dを極めるのも悪くない…かも。

製品BFG「BFGRPHYSX128P」
入荷ショップ
クレバリー1号店3万9873円
T-ZONE.PC DIY SHOP3万9980円
ドスパラ秋葉原本店3万9980円
BLESS秋葉原本店3万9980円(売り切れ)

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