アイ・オー・データ機器は8月23日、Serial ATA HDDを4基内蔵し、RAID-0/0+1/5をサポートする大容量NAS「LANDISK Tera」シリーズを発表した。新設計のカートリッジシステム「Relational HD」により内蔵HDDを容易に換装できるほか、ホットスワップにも対応するなど運用・保守面に優れた特徴を持つ。
ラインアップは1Tバイトモデル「HDL-GT1.0」(250Gバイト×4基)と、2Tバイトモデル「HDL-GT2.0」(500Gバイト×4基)の2製品。価格はHDL-GT1.0が10万6300円、HDL-GT2.0が21万900円(ともに税別)で、9月下旬より出荷される。
発表会の冒頭でアイ・オー・データ機器 代表取締役社長 細野昭雄氏は、昨今の大容量NAS製品群を振り返り、「価格競争による影響で本来あるべきRAID対応ストレージとしての品質が軽視される傾向にある」とコメントする一方、今回新たに投入するLANDISK Teraシリーズが「企業ユースにも耐えうる本物をめざした製品だ」と述べ、運用・保守や信頼性の面で他社競合製品よりも優れていることをアピールした。
LANDISK Teraシリーズは、ギガビットLAN接続に対応する大容量タイプのNASで、4台のSerial ATA HDDにより、RAID0(ストライピング)とRAID0+1(ストライピング+ミラーリング)、4基によるRAID5構成に加えて、3基によるRAID5+リムーバブルHDDとしても運用できる多彩なRAIDモードを備える。
また、新設計のHDD内蔵専用カートリッジ「Relational HD」による交換式を採用したのも特徴の1つだ。HDDをカセット感覚で着脱できるほか、ホットスワップにも対応。カートリッジ前面にはインジケータ兼用のロックスイッチを装備し、異常発生時にはPCレスでカートリッジ交換が可能となっている。なお、このカートリッジに対応した製品も今後展開される予定で、5インチベイ内蔵用アダプタ「RHD-IN/SA」(実売予想5000円前後/10月出荷予定)や、USB/eSATA外付けドライブ「RHD-EX/UX」(価格未定/12月出荷予定)などの商品化が決定している。
このほか、DLNA 1.0準拠のメディアサーバ機能を搭載しており、対応機器とのシームレスな連携が可能。DigiOn製DiXiMサーバ「DiXiM Media Server」を搭載するほか、東芝製デジタルハイビジョンテレビ「REGZA Z1000」シリーズとの連携にも対応予定としている。
インタフェースとして、前面と背面にUSBを各1基、背面にeSATAポートを2基搭載する。eSATA外付けHDDを接続することで、内蔵RAIDボリュームを外付けHDDへミラーリングすることも可能だ。本体サイズは170(幅)×230(奥行き)×183(高さ)ミリ。
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