ゆるゆるなATI 箝口令を敷くNVIDIA週末アキバPickUP!(2/4 ページ)

» 2006年11月06日 11時07分 公開
[古田雄介(アバンギャルド)&ITmediaアキバ取材班,ITmedia]

北も南もない、統合チップセットが今後のトレンドに?

ギガバイト「GA-M61PM-S2」

 ギガバイトのmicro-ATXマザー「GA-M61PM-S2」が各店舗に並び、好調に売れている。価格は1万2000円前後で在庫は比較的多い。

 GA-M61PM-S2はSocket AM2に対応したマザーボードで、チップセットにGeForce 6100とnForce 430を統合したものを搭載している。拡張スロットは、PCI Express x16とPCI Express x1がそれぞれ1基、PCIが2基。3Gbps対応のSerial ATAポートを4基備える。

 GeForce 6100とnForce 430の統合チップは、10月中旬に登場したASUSTeKのmicro-ATXマザー「M2N-VM DH」も採用している。無線LANアンテナや音声入力用のオプションカードなどが付属する豪華版で、実売価格は1万8000円前後。GA-M61PM-S2はシンプルな構成ながら、同等のチップセットを割安に購入できるメリットがある。

 なお、GeForce 6100とnForce 400やnForce 405を組み合わせた統合チップはASRockやBIOSTARからもリリースされている。

GA-M61PM-S2の基板(写真=左)。基板下部のヒートシンクにノースとサウスを統合したチップセットがある(写真=中央)。GA-M61PM-S2と同様のチップセットを搭載するASUSTeK「M2N-VM DH」(写真=右)

 GA-M61PM-S2は、入荷したショップの多くで好評を博していた。TSUKUMO eX.は「基板面積の小さいmicro-ATXだからこそ、チップセットの統合はうれしいですね。レイアウトに余裕ができるので、CPUクーラーや拡張カードの干渉問題が少なくなります。空調も整えやすい。2チップを作るよりも製造コストが抑えられるはずのなので、ワンチップマザーが普及すれば、全体的に安くて優良なマザーが手に入れやすくなるでしょう」という。

 一方のIntel系マザーでは、まだワンチップのマザーボードは普及していない。この理由を分析し、パソコンショップ・アークは「Intel系ではノースチップにメモリコントローラを組み込む必要があります。FSBの関係でサウスチップとの統合が難しい。例え実現しても、コスト削減には結びつきにくいのかもしれません。統合チップセットはAMD系マザーだけの特色になるかも」と語った。

製品:ギガバイト「GA-M61PM-S2
入荷ショップ
TSUKUMO eX.1万1980円
パソコンショップ・アーク1万1980円
クレバリー1号店1万2048円

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