Inspiron×AMDの実力は!?――デル「Inspiron 1501」:ノートPCにもAMD、入りました(1/2 ページ)

» 2006年11月16日 01時00分 公開
[田中宏昌,ITmedia]

見た目はインテルモデルと共通だが、中身はAMD一色

初めてモバイル用のAMD製CPUを採用したInspiron 1501

 デルのInspiron 1501は、従来のエントリーモデルInspiron 1300の後継となる製品だ。10万円以下という低価格な点に目がいきがちなベーシックなモデルだが、BTOの構成によっては高性能なPCに変ぼうする高いポテンシャルを備えているのが特徴である。

 これまでのInspiron 1300は、同じInspironシリーズながらボディカラーが黒と銀が中心で、デザイン自体も上位機と異なっていたが、今回の1501は天面とパームレストが銀、底面が黒、そして白のアクセントを周囲に施した上位機と同じデザインを採用することで、シリーズとしての統一感が増している。もっとも、中身のシステムはまったく別物で、AMD一色といえる内容だ。

チップセットにRadeon Xpress 1150を採用しデュアルコアCPUも搭載可能に

評価機にはSocket S1のTurion 64 X2が搭載されていた

 一新されたシステムにも注目したい。従来のInspiron 1300はFSB 400MHzのIntel 910GMLチップセットであったのに対し、本機では先日買収が完了したATIのRadeon Xpress 1150/SB600の組み合わせを採用する。ノースブリッジ(RS485M)はRadeon X300相当のグラフィックス機能を統合しており、プログラマブルシェーダ3.0は未サポートながら、AMDのページによればWindows Vistaの新インタフェースWindows Aeroにも対応するという。ちなみに、グラフィックスコアの動作クロックは400MHzだ。

ノースブリッジのRS485M

 CPUの選択肢も、これまでのPentium M/Celeron Mから増えている。デュアルコアCPUのTurion 64 X2 TL-56(1.8GHz/L2キャッシュ512Kバイト×2)と同TL-50(1.6GHz/L2キャッシュ256Kバイト×2)を筆頭に、Turion 64 MK-36(2.0GHz/L2キャッシュ256Kバイト)、そしてMobile Sempron 3500+(1.8GHz/L2キャッシュ512Kバイト)がBTOで選択できる。コストを最優先すればMobile Sempron 3500+が有利だが、デュアルコアCPUを選んでも10万円以下で本機を購入可能なため、予算が許せば上位のCPUを選びたいところだ。ちなみにCPUソケットはSocket S1なので、本体の分解作業を伴ってしまうが、CPUの換装も不可能ではない。ただ、CPUを載せ換えるとメーカーの保証は受けられなくなるのでくれぐれも注意してほしい。

上位機と同じボディとキーボードを採用

オプションのワンセグチューナーカード「MonsterTV 1D Expressカード for DELL」を装着したところ

 ボディはIntel 945GMチップセットを採用したInspiron 6400と共通化されており、IEEE1394ポートが省かれている点を除けば、コネクタなどの配置や構成も変わりない。

 コネクタはシンプルな内容で、4基のUSB 2.0端子とSDメモリーカード/MMC対応のメモリカードスロット、Expressカード54スロットを備える。USB端子が左側面にないのは残念なところだが、必要最低限のコネクタは確保されており、100BASE-TX/10BASE-T対応の有線LANやFAXモデムなど常時ケーブルを接続する必要がある端子は背面にまとまっているので取り回しは悪くない。ただ、本機と同時に発売が開始されたExpressカード仕様のワンセグチューナー「MonsterTV 1D Expressカード for DELL」」を装着すると、アンテナ部分がカーソルキーの右側に出っ張るのが気になった。アンテナを水平に倒せば干渉することはないが、目障りであるのは変わりない。

主要なコネクタは背面と右側面にまとまっており、前面にはステレオスピーカが左側面には光学ドライブが並ぶ

 システムの冷却は、底面と左側面から吸気して背面に排気する形を取る。試しにベンチマークテストを行ったところ、PCMarkやスーパーパイなどでは静かだが、3DMarkやFINAL FANTASY XI Official Benchmarkといったグラフィックス系のプログラムを行うとファンの風切り音が耳についた。これはCPUとグラフィックスコアを統合したノースブリッジが同じヒートシンクで冷却されていることが原因だろう。発熱に関しては長時間使っているとHDDが位置する底面右側とキーボードの右側がやや熱を帯びるものの、パームレストは熱を持たず快適に扱えた。

天面は銀一色で周りを白で縁取ったデザインを採用する(写真=左)。ACアダプタは38(幅)×138(奥行き)×28(高さ)ミリとやや大柄で、重量は約365グラムある。なお、電源ケーブルは従来の3ピンから2ピンタイプに変更された。2基のメモリスロットには底面からアクセスできる(写真=中央)。HDDもネジ2本で着脱可能だ。底面から吸気するタイプだが、吸気口にスリットが用意され、吸気口をふさがない工夫が見られる。HDDは2.5インチのSerial ATAを内蔵する(写真=右)。当初は80/60Gバイトのドライブが用意され、11月下旬に120GバイトがBTOメニューに追加される予定だ

 ボディサイズは前述のInspiron 6400や同1300と変わりなく、デスクトップPC代替のノートPCとしては標準クラスだ。7段配列のキーボードはキーピッチ19ミリ、キーストローク2.5ミリを確保する。キーには適度なクリック感があり、パームレストにもゆとりがあるため入力しやすく、スペースバーが75ミリと長めなのも好印象だ。ただ、コンテキストメニューキーがF9キーの真上にある不規則な配列は従来機を継承している。なお、無線LANのオン/オフはFn+F2キーで行い、ハードウェアスイッチは用意されない

 2ボタンのタッチパッドはシンプルな構成だが、Synaptics製の多機能ドライバがインストールされているので不便さは感じない。もっとも、細かいところだがクリックボタンのストロークが深く慣れるまで違和感を覚えたほか、電源ボタンの左や液晶のヒンジ部分にあるLEDランプはやや見づらく、動作状況を確認しづらかった。

上位機と同じ7段配列のキーボードを搭載する(写真=左)。タッチパッドは2ボタンのシンプルなタイプだが、Synapticsのドライバが導入されており、細かなカスタマイズが行える(写真=中央と右)

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