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» 2006年11月17日 12時39分 公開

静止画500万画素のWebカメラ:MS初のWebカメラに“違い”は見出せるのか――「VX-6000」を試す (2/3)

[瓜生聖,ITmedia]

完成度はいまいち? 専用ソフトウェア

 VX-6000を接続する前に専用ソフトウェアのインストールを行う。Windows Live Messengerがインストールされていない場合はここでインストールすることが推奨される。ただし、Windows Live Messengerのインストーラが含まれているわけではなく、Windows Live Messengerのダウンロードサイトに誘導されるだけなのでインターネット接続が必要だ。

 専用ソフトウェアの名前はハードウェアと同じ「Microsoft LifeCam」。本記事では以降、専用ソフトウェアを指す場合には「LifeCamソフト」、ハードウェアを指す場合は「LifeCam本体」と区別することにする。製品に添付されているLifeCamソフトのバージョンは1.1だったが、2006年11月12日の時点ですでに最新版の1.2が出ていた。ファイルサイズが56Mバイトあるのでかなり大幅な変更が加えられているようだ。ただし、機能的にはあまり変わったようには見えなかった。バグフィックスが中心のようだが、発売から10日後のバージョンアップと考えると、少し出荷を急いだのかもしれない。

LifeCamソフトインストール時にWindows Live Messengerのインストールを促される(画面=左)。LifeCamはスキャナとカメラに登録される(画面=右)

 LifeCamソフトではビデオの録画(WMV)と静止画の撮影(JPEG)が可能だが、あまり細かい設定はできない。ファイルが保存される場所も、ファイル名も指定できない。ファイルは自動的にマイドキュメント以下の「LifeCam ファイル」というフォルダに保存される。LifeCamソフト1.1ではこのフォルダがないと「ハードディスクの空き容量が足りません」というメッセージが表示されて保存ができなかった。

 また、ファイル名は自動的に日時が付けられるが、命名方法に少々癖がある。2006年11月12日の午前4時35分に撮影したファイル名が「2006-11-11-70500.jpg」となっているが、これはおそらくGMTでの撮影時刻(2006/11/11 19:35)から付けられたものと思われる(00:00の70500秒後は19:35だ)。時刻部分は見逃せなくもないが、00:00〜09:00の間はファイル名に現れる日付が異なることになるのはちょっといただけない。

LifeCam画面(画面=左)。保存フォルダは固定。ファイル名はGMT日時で自動的に付けられる(画面=右)

 ビデオ解像度は160×120〜1.3MP(1280×1024)の7パターンから選択できるが、640×480を超えると画面上では縮小されて表示される。保存する時には選択した解像度で保存されるが、画面で見たときのサイズとは違うので注意が必要だ。また、静止画ではビデオでの解像度に加えて500万画素(2560×2048)で撮影することが可能(VX-6000のみ)なのだが、画面上の表示が最大でも600×480であり、かつ、マニュアルフォーカスであるため細部を画面で確認することは難しい。500万画素という言葉からイメージするクオリティには程遠いので過度な期待は禁物だ。

解像度表示
160x120160x1201
176x144176x1441
320x240320x2401
352x288352x2881
640x480416x3120.65
800x600480x3600.6
1024x768544x4080.53125
1.3MP (1280x1024)600x4800.46875

 なお、ここでキャプチャした画像はワンクリックで電子メールで送信したり、Windows Live スペースのブログに投稿することができる。電子メールで送信するさいにはイメージサイズの変更(縮小のみ)も可能だ。

イメージを縮小してから送信することもできる。なお、「小」よりも小さいサイズでキャプチャした場合にもこのダイアログが表示されるが、実際にはなにも行われない(画面=左)。電子メール送信時のテンプレート(画面=右)

 カメラの効果制御とコントロールはLifeCam ダッシュボードで行う。ここの「効果」はビデオ映像上にスーパーインポーズのような形でアニメーションを含むイメージを差し込むというもの。プリクラのフレームに似たイメージかもしれない。用意されているのは静止画16種と、アニメーション21種の計37種だ。

 コントロールではズームイン・ズームアウト、パン・チルト、それに自動フェイストラッキングのオン/オフが制御できる。ただし、自動フェイストラッキングはズーム/パン/チルトの自動制御なので、手動のズーム/パン/チルトとは排他操作になる。また、ビデオの解像度でセンサの解像度と同じ1.3MP(1280×1024)を選択した場合はコントロールはすべて使用できなくなる(自動フェイストラッキングのオン/オフは可能だが、実際には動作しない)。

効果は37種と豊富。コントロールはズームイン/ズームアウト、パン/チルト(真ん中のボタンはリセット)、自動フェイストラッキングのオン/オフ。パン/チルトは実際にはトリミングで実現しているため、スペック上限の1.3MP(1280×1024)では機能しない(画面=左)。効果「稲妻」を使うとニコラ・テスラかニュータイプっぽい(?)雰囲気に。アルファチャンネルも利用できることが分かる。だが、映像を解析しているわけではないので定位置での表示になる。“Catcher in the Rey”やEyeToyのようなことができると面白いのだが(画面=右)

 自動フェイストラッキングの顔認識はまずまず。試用したさいの背景が白無地の壁と、好条件だったせいもあるかもしれないが、ほぼ確実に顔を中心に捉えるようだ。しかし、トラッキングの動きは人間が行う動作とは違いがある。被写体が右に動いて画面端に移動した場合、人間であればそのまま右にパンする。しかし、自動フェイストラッキングではいったんズームアウトして被写体をフレームにおさめ、それからパン、ズームイン、という手順を踏む。

 アルゴリズムによるものだと思うが、全体的に人間の場合よりもズームの利用率が高く、被写体が静止しているときもたまにズームアウト・ズームインを行うことがあった。

プロパティ画面は、輝度やカラーバランス、上下/左右反転など一般的なものが押さえられている(画面=左)。LifeCamソフトのメニューには「プロパティ」と「ちらつき防止」があるが、どちらをクリックしてもプロパティが表示される。ちらつき防止を設定するのは初回起動時か、東日本・西日本をまたいで移動したときくらいしかないと思うが……(画面=右)

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