多彩な映像入力で攻める“牛印”の24インチワイド液晶――Gateway「FPD2485WJ」大画面ワイド液晶集中レビュー(1/2 ページ)

» 2007年02月15日 16時30分 公開
[林利明(リアクション),ITmedia]

HDCP対応DVI-D入力と合計4系統の外部ビデオ入力を装備

GatewayのWUXGA対応24インチワイド液晶ディスプレイFPD2485WJ。価格はオープン、実売価格は9万5000円前後だ

 Gatewayの「FPD2485WJ」は、最大解像度がWUXGA(1920×1200ドット)の24インチワイド液晶ディスプレイだ。同社が日本市場で展開する液晶ディスプレイ製品の中でフラッグシップモデルに位置しており、2月中旬より発売される。

 主なスペックは、輝度が450カンデラ/平方メートル、コントラスト比が1000:1、最大色数は約1670万色、視野角が上下/左右とも178度、応答速度は中間階調で6msとなっている。フラッグシップモデルだけあって、全体的にハイスペックだ。液晶パネルはノングレア仕様で、コントラスト比と広視野角を両立できるマルチドメインタイプのVA(Virtical Alignment)方式を採用する。

 ボディはブラックで統一されたシンプルなデザイン。上下のチルト、左右のスイベル、昇降の調整に対応しており、画面の位置合わせには苦労しない。画面を90度回転して縦表示にするピボット機能もあり、同梱のCD-ROMから専用ユーティリティ「EzTune」をインストールすれば、画面の回転に対して表示方向を自動で切り替えることが可能だ。画面を回転すると、解像度を自動的に縦表示/横表示にしてくれる。

液晶パネル部のチルト角度を維持したまま高さが変更できるスタンドを採用(写真=左)。液晶パネル部とスタンドの接合部は華奢に見えるが、しっかり固定される。スタンドの背面には、ケーブルを束ねるクリップが設けられている(写真=中央)。液晶パネル部を時計回りに90度回転すれば、縦画面表示が可能だ(写真=右)

 豊富な入力端子も魅力的だ。PC接続はDVI-Dのデジタル接続とD-Sub 15ピンのアナログ接続で、DVI-D入力は著作権保護技術のHDCP(High-bandwidth Digital Content Protection)に対応している。加えて、2系統の3RCAコンポーネント入力、1系統のS-Video入力、1系統のコンポジット入力といった外部ビデオ入力も備えている。

 PCの画面内に外部ビデオ映像を子画面で表示する、PIP(Picture In Picture)も可能だ。子画面の設定も柔軟で、表示位置とサイズ、透明度のほか、子画面映像の輝度、コントラスト、彩度、色調も調整できる。PIPのオン/オフは、タッチセンサ式ボタンを2回押すだけで切り替えられるので、手軽に利用できるだろう。また、デジタル接続のPC画面とアナログ接続のPC画面もPIPに対応する。表示面積や子画面の解像度といった制限は生じてくるが、2台のPCを1画面で同時に使うこともできるわけだ。

液晶パネル部の背面には各種入力端子が1列で並ぶ。電源ユニットは本体に内蔵しているため、ACアダプタは不要だ(写真=左)。USB 2.0のハブ機能があり、左側面と背面に2つずつダウンストリームポートが用意されている(写真=中央)。PIPの子画面はサイズを変更できる(写真=右)

多彩なプリセット画質モードを搭載

1920×1200ドットの24インチワイド液晶パネルは、VA系の駆動方式らしく高コントラストで見栄えのする表示だ

 実際の画質レベルは高い。画面を真正面から見たときの輝度ムラは少なく、輝度とコントラストも十分だ。輝度が最大だと、Webブラウザやメール作成、オフィスアプリケーションなどには明るすぎるので、通常は低輝度で使うことになるだろう。ただ、OSDで輝度を最低にしても、意外と暗くならない。試用では約20%の輝度に落ち着いたが、それでも明るいと感じる人もいると思う。最大輝度の力を発揮できるのは、やはり動画の再生時だ。動画は暗部のつぶれがほとんどなく、画面から2〜3メートルほど離れた位置がもっとも見やすい。

 発色も良好だ。輝度とコントラスト比を適切に設定すれば、グラデーションパターンの再現性もかなりよくなる。「黒」に近い階調のつぶれ、「白」に近い階調のトビは見られるが、これは大半の液晶ディスプレイに言えることだ。また、VA系の液晶パネルとはいえ、画面サイズが大きいこともあって、視野角による輝度と色の変化はわずかに感じられる。画面を見る位置が正面から上下左右にずれると、彩度が落ちて発色が薄くなっていく。それほど気になることはないので、フォトレタッチなどの作業のときだけ、補正する部分を真正面から見るようにすれば問題ない。

 動画やゲームの表示性能は、中間階調で6msという高速応答が奏功してか(白黒間の応答速度は非公開)、不満は感じない。実写やアニメといった映像なら、残像感もまず気にならないだろう。また、本機はGenesis Microchipの「Faroudja DCDi」技術を搭載している。外部ビデオ入力の映像などを高画質でIP変換(インターレース/プログレッシブ変換)するため、インターレース映像を入力しても、コムノイズや輪郭の不自然なジャギーがほとんど目立たない。ただし、アクションゲームの場合は、特に背景のスクロールで若干ブレる感覚がある。これも、現在の液晶ディスプレイで全般的に言えることだ。

画質モードは7種類が用意されている

 さまざまなソースを表示することもあってか、プリセットの画質モードは充実している。OSDの「カラー」項目で選択し、ムービー、ゲーム、映像、ウェブ、暖色、寒色、ユーザーカラーという全7通りのモードを持つ。各モードによる発色の変化は少ないのだが、使っているうちに気に入ったモードが固定されてくるだろう。

 ただ、選択肢に暖色や寒色があることからも想像できるように、色温度をケルビン値で設定することはできない。ユーザーカラーはRGBのバランスを個別調整できるモードだが、目視だけで調整してもよい結果は得られない。表示性能の高いモデルだけに、sRGBモードは用意してほしかった。

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