今回の深夜販売イベントの主役は、7月22日に解禁となった新型のCore 2 Duo/Quad/Extreme。FSBが1333MHzに引き上げられ、従来の同等スペックのモデルに比べて低価格が付けられているのが特徴だ。斬新な機能が盛り込まれるわけではないため、当日まではPCパーツショップの中からも深夜販売の妥当性を疑う声が多数聞かれた。インテルの“神様”こと天野伸彦氏でさえ「深夜イベントをしていいものか、正直微妙でした」という気持ちだった。そこに、いくつかのPCパーツショップから声がかけられ「それなら決行しましょうとなりました」(天野氏)という。
不安な乗り出しで、参加する一部のショップからも「集まるのはせいぜい150人」と予想された深夜販売イベントだが、フタを開けてみると意外なほどの盛況ぶり。TSUKUMO eX.だけで、最終的には約250人の行列ができあがった。
集客力を支えたのは価格の安さ。特に3万7000〜9000円で売られる「Core 2 Quad Q6600」が注目されたようだ。TSUKUMO eX.の行列で先頭に座る男性は「めあてはCore 2 Quad Q6600です。4万円以下で買えるので、私のPCの使い方なら、そんなスペックは必要ないのですが、ちょっと試してみようと思いまして」と語った。
ツートップ秋葉原本店にできた行列の先頭で談笑していた男性も「クアッドコアCPUといえば、昔は12万円、少し前まで6万円台の高価な代物でした。それが4万円以下になるんだから、そりゃ魅力ですよ」と話している。
もちろん、ショップが企画した発売前のプレイベントを楽しみにしていた人も多い。ツートップ秋葉原店は22時から天野氏のトークセッションを開き、ドスパラ秋葉原本店やフェイスアキバ店も、特価品をそろえて店を開放していた。
最も人を集めたTSUKUMO eX.は、22時半から0時まで複数のイベントを用意。“Core2 ガールズ”2名を招いたゲーム大会で場を盛り上げたあとは、天野氏とライター高橋敏也氏によるトークセッション、インテル代表取締役共同社長 吉田和正氏のビデオレター紹介など、間を置かずに目玉企画を連発し、ユーザーを飽きさせなかった。
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