PIXUS MP970/MP610の付属ソフト | ||
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ソフト名 | 対応OS | 概要 |
MP Navigator EX | Windows 2000/XP/Vista、Mac OS X 10.2.8〜(10.5対応) | スキャナ機能とメモリカードからデータを読み込むツール |
Easy-PhotoPrint EX | Windows 2000/XP/Vista、Mac OS X 10.2.8〜(10.5対応) | 写真印刷ツール |
Easy-WebPrint | Windows 98SE/Me/2000/XP/Vista | 要ダウンロード。Internet Explorer 5.5〜6.x用のアドオンツール。表示中のWebページを用紙にぴったり収めて印刷。Internet Explorer 7には非対応 |
らくちんCDダイレクトプリント for Canon | Windows 98SE/Me/2000/XP/Vista、Mac OS X 10.2.8〜(10.5対応) | CD/DVDレーベルやジャケットをデザインして印刷 |
読み取り革命Lite | Windows 98SE/Me/2000/XP/Vista、Mac OS X 10.2.8〜 | 日本語OCRソフト(カラー原稿対応) |
ファイル管理革命Lite | Windows 2000/XP/Vista | 電子ファイリングソフト |
ArcSoft PhotoStudio | Windows 98SE/Me/2000/XP/Vista、Mac OS X 10.2.8〜 | MP970のみ付属。フォトレタッチソフト |
キヤノンの付属ソフト類は、ランチャーとして「Solution Menu」を導入し(Windows環境のみ)、写真出力統合ソフトの「Easy-PhotoPrint EX」と、入力統合ソフトの「MP Navigator EX」を用意するといったように、機能の統合化が進んでいる。
ランチャーのSolution Menuには目的別に7つの項目が用意されており、それぞれをクリックすると、対応するソフトが起動したり、対応するWebサイトへアクセスする仕組みだ。ここから呼び出せる付属ソフトは、Easy-PhotoPrint EX、MP Navigator EX、「らくちんCDダイレクトプリント for Canon」、マイプリンタ、電子マニュアルとなっている。残る2つは、キヤノンのユーザーWebサイト「CANON iMAGE GATEWAY」へのリンクだ。
このようにSolution Menuは初心者向けのシンプルなランチャーツールなので、使っていくうちにEasy-PhotoPrint EXやMP Navigator EXを直接起動することが多くなるだろう。Easy-PhotoPrint EXとMP Navigator EXは、高機能かつユーザーインタフェースも練られており、とても使いやすく仕上がっている。2007年のキヤノン複合機で最も優れた強化点といっても過言ではない。
印刷を担当するEasy-PhotoPrint EXには、さまざまな印刷機能が備わっている。スタート画面には大きなアイコンが並び、ここから写真印刷、アルバム、名刺、カレンダー、シール、レイアウト印刷、CD/DVDレーベルといった印刷が可能だ。ここでCD/DVDレーベルを選択したときのみ、別ソフトの「らくちんCDダイレクトプリント for Canon」が起動する。
メニュー選択後の印刷ジョブはステップ式になっており、「画像選択」「用紙選択」「レイアウト/印刷」の3つの工程が用意されている。操作手順は、画面左のステップメニューを選択し、画面右で印刷画像の選択や各種設定を行い、最後に印刷するといった流れだ。
フォトレタッチ機能も統合されており、自動処理の赤目補正、顔くっきり補正、美肌加工、および手動調整の明るさ、コントラスト、シャープネス、ぼかし、下地除去(スキャン原稿の裏写りなどを消す)を利用できる。また、手動での赤目補正、顔明るく補正、顔くっきり補正、美肌加工、ほくろ除去も可能だ。レタッチした画像は、新規画像として保存される。保存先はオリジナル画像と同じフォルダか、1階層下の日付フォルダ(自動作成)だ。
入力統合ソフトのMP Navigator EXで扱えるのは、複合機のスキャナ機能とメモリカード、PCのHDDに保存された画像ファイルやPDFファイルだ。トップ画面には、「読み込み」「画像の表示/利用」「ワンクリック」の3つのメニューがある。
「読み込み」メニューからは、反射原稿やフィルム(MP970のみ)をスキャンしたり、複合機にセットしたメモリカードの画像をサムネイル表示し、任意の画像だけをPCのHDDにコピーできる。スキャンしたデータはMP Navigator EXで一時保存され、最後にまとめてファイルに書き出す仕様だ。
ファイル保存時の形式はJPEG、TIFF、BMP、PDFを選択でき、日本語OCRを利用した透明テキスト付きのPDFでも書き出せる。特にPDFファイルの扱いに優れており、ページ順序の並び替えやページの追加と削除、ページの抽出が可能だ。ただし、後からページを追加できるのはMP Navigator EXで作成したPDFファイルのみとなる。
「画像の表示/利用」メニューは、簡単な電子ファイリング機能を提供するものだ。複合機でスキャンした画像や任意のフォルダを指定し、ツリーとサムネイルで管理できる。複数の画像をまとめてPDFファイルに変換したり、印刷、メール送信、簡易的なフォトレタッチなども可能だ。検索機能も充実しており、ファイル名や日付の条件だけでなく、Exif情報や透明テキスト付きPDFファイルのキーワード検索が行える。これはMP Navigator EXの強みだ。
「ワンクリック」メニューは、あらかじめ用意された6つのタスクを選ぶことで、目的の作業をすばやく実行する機能だ。タスクの内容は、パソコンに保存、PDFファイルで保存、メールに添付、フィルムスキャンで保存(MP970のみ)、OCR(付属ソフトの「読み取り革命Lite」と連携)、お気に入り(ユーザー設定によるスキャン)となっている。各タスクを選択すると簡単なスキャン設定ウィンドウが開くが、フル機能のスキャナドライバを呼び出して操作することも可能だ。
なお、キヤノンの新機能「自動写真補正機能」は、PCから印刷する場合、Easy-PhotoPrint EXもしくはMP Navigator EXを使う必要がある。別のアプリケーションからプリンタドライバを呼び出して印刷しても、自動写真補正機能はオフの状態になる点には注意してほしい。
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