第3回 複合機6モデルの付属ソフトを極める:複合機07年モデル徹底攻略(4/4 ページ)

» 2007年12月25日 16時45分 公開
[林利明(リアクション),ITmedia]
前のページへ 1|2|3|4       

HP Photosmart C8180/C6280 All-in-One(日本HP)の付属ソフト

HP Photosmart C8180/C6280 All-in-Oneの付属ソフト
ソフト名 対応OS 概要
HP Smart Web Printing Windows XP/Vista Internet Explorer 6/7用のアドオンツール。Webページを用紙にぴったり収めて印刷、Webページのクリップ&印刷機能
HP Photosmart Essential 2.0 Windows XP/Vista 写真印刷と画像管理ツール
HP ソリューションセンター Windows XP/Vista スキャナ機能を利用するツール
宛名職人 Windows 2000/XP/Vista、Mac OS X 10.3.9〜 はがき作成ソフト
多言語対応OCR Windows XP/Vista、Mac OS X 10.3.9〜 HP ソリューションセンターのスキャナ機能で利用(Mac OS Xでは日本語非対応)
Roxio Creator Basic Windows XP/Vista CD/DVDの統合ライティングソフト

 日本HPの付属ソフトでは、新しく加わった「HP Smart Web Printing」に注目したい。「家庭における印刷の約50%がWebページ」という同社の調査結果を基に開発されたInternet Explorer 6/7用のアドオンツールだ。Firefox版とSafari版のリリースも予定されている。

HP Smart Web Printingを導入すると、Internet Explorer 6でフィットページ印刷が実現される

 HP Smart Web Printingは、Internet Explorer 6でのみ動作する機能と、Internet Explorer 6/7に対応した機能に分かれる。Internet Explorer 6専用となるのは、Webページ全体を用紙にぴったり収めて印刷する機能だ。用紙が複数枚にまたがる場合は、印刷プレビューを見ながら必要なページだけを出力できる。これらの機能を実現するInternet Explorer用のアドオンツールについては、エプソンやキヤノンも用意している。

 もちろん、HP Smart Web Printingはそれだけのツールではない。Internet Explorer 6/7の両方で、Webページのクリップ印刷機能が利用できるのだ。この機能こそ他社に対するアドバンテージであり、HP Smart Web Printingの真骨頂といってよい。

 HP Smart Web Printingをインストールすると、Internet Explorer 6/7のエクスプローラバーとして「クリップブック」が追加される。HP Smart Web Printingの範囲選択機能を有効にした状態で、Webページの任意の部分をドラッグ&ドロップで囲んでからメニューの「クリップ」を選ぶと、範囲選択した部分だけがクリップブックに保存される仕組みだ。

 こうして保存したWebページのクリップは、選択したものだけを自由に配置して印刷したり、PDFファイルで出力することが可能だ。クリップ単位で拡大縮小したり、印刷位置を入れ替えるといった機能も持つ。Webページから不要なメニュー部分や広告をカットして、必要な部分だけをまとめて印刷できるため、インクと用紙の節約になるほか、情報の閲覧性も高まる。Webページによってはうまくクリップできない場合もあったが(レイアウトが崩れたり画像が保存されない)、Webページを印刷する機会が多い人には重宝する機能だ。

Webページの必要部分をドラッグ&ドロップで範囲選択し、メニューの「クリップ」を実行すると、ウィンドウ右の「クリップブック」に範囲選択した部分だけが保存される(写真=左)。エクスプローラバーのクリップブックで「クリップの印刷」を実行すれば、選択したクリップだけを自由に配置して印刷できる(写真=右)

 続いて、写真印刷や画像管理を担当する「HP Photosmart Essential 2.0」と、複合機のスキャナ機能やコピー機能をPCから利用する「HP ソリューションセンター」について述べよう。

 まずHP Photosmart Essential 2.0だが、これは写真印刷やWebアルバムによる画像の共有、画像管理などを行うツールだ。操作手順は、画像を保存したフォルダをライブラリに登録し、印刷したい画像を選択して印刷するといった流れになる。印刷する画像は拡大縮小やトリミングの設定ができるほか、A4用紙限定ながら1枚の用紙に複数の写真を並べたフォトテンプレート印刷や、簡単なフォトレタッチに対応。ユーザーが画像にタグとタググループを付与して分かりやすく分類できる機能も持つ。

 HP Photosmart Essential 2.0では、画像を保存したフォルダをライブラリに登録する作業が必要で、ライブラリに登録しないと印刷が行えない。また、印刷する画像を複数選択した場合、印刷枚数を個別に設定できないなど、大量の写真を選んで出力するには、作り込みが少々甘い印象を受ける。フォトテンプレート印刷でレイアウトを柔軟に変更できなかったり、全体的な動作が少し重いといった点も改善を望みたいところだ。

HP Photosmart Essential 2.0は画像管理と写真印刷のツールだ(写真=左)。印刷したい画像を選択したら、画面下の「プリント」を実行する。印刷機能には「シンプル印刷」と「フォトテンプレート」があり、シンプル印刷では用紙サイズとレイアウトを選択して「プリント」を押すだけだ(写真=中央)。HP Photosmart Essential 2.0は簡単なフォトレタッチ機能を持つ(写真=右)。色調整は「カラーとライトツール」で、逆光補正と色温度調整がある。明るさ、コントラスト、カラーバランスなどは用意されていない

用途別のボタンが並ぶHP ソリューションセンターのトップメニュー

 HP ソリューションセンターで行うのは、画像や文書、フィルム(C8180のみ)のスキャン、コピーなどだ。トップメニューには目的別のボタンが設けられており、「CD/DVDの作成」では付属ソフトの「Roxio Creator Basic」、「画像の転送」ではHP Photosmart Essential 2.0が起動する。スキャナ機能とコピー機能は、HP ソリューションセンターの担当だ。コピー機能はシンプルな仕様で、拡大縮小は可能だが、割り付けコピーやポスターコピーなどは用意されていない。

 スキャン機能では、多言語OCRを適用したうえで、テキスト、リッチテキスト、HTML、PDFといった形式で出力できる。ただし、デフォルトのOCR言語が英語になっており、日本語OCRでは透明テキスト付きPDFファイルは作成できない。日本語OCRで保存できるのは、テキスト形式とリッチテキスト形式、HTML形式のみだ。

HP ソリューションセンターのコピー機能はシンプルにまとまっている(写真=左)。トップメニューで「ドキュメントスキャン」を実行したときのダイアログ(写真=中央/クリックで全体を表示)。スキャンデータPCのはHDDに保存したり、特定のアプリケーションに転送できる。ドキュメントスキャンの詳細設定では、スキャン解像度やOCR言語を指定する(写真=右)。OCR言語はデフォルトが英語なので、必要に応じて日本語に変更する


 さて次回は、各複合機における自動写真補正の傾向や印刷品質をじっくり比較する。第4回はこちら。

前のページへ 1|2|3|4       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年09月26日 更新
  1. 実売3万9800円でノートPCを3画面化! ソースネクストのデュアル拡張ディスプレイ「DGP-DMD1401」を試す (2026年09月25日)
  2. AndroidとChromeOSが融合した次世代PC「Googlebook」の実機を見てきた ――AI統合で何が変わるのか? (2026年09月25日)
  3. 新型「Mac mini」「Mac Studio」徹底レビュー! ローカルAIはついに“実用域”へ エージェントAIに事務仕事を任せて分かった驚異の進化 (2026年09月22日)
  4. なぜ競技用ゲーミングPCは光らない? HPSC久木留所長とマウス軣社長が語るアスリート支援の未来 (2026年09月24日)
  5. “Vision Pro級”のMR体験が約100gの軽量グラスで? 最新の「Meta VR Glasses」を試して分かった圧倒的な快適性 (2026年09月25日)
  6. 「これはわれわれにとってのTGSだ」 ロジクールGが年に一度の旗艦イベント「Logicool G PLAY Tokyo 2026」を開催 熱気あふれる会場を現地レポート (2026年09月25日)
  7. GeForce RTX 5080は30万円超えの空気感――GPU高騰の裏で見つけた7割引の水冷パーツと8万円台の小型PC (2026年09月26日)
  8. 12インチ「Surface Pro」と13インチ「Surface Laptop」に個人向けの第2世代が登場 Snapdragon X2 Plus搭載でメモリは最大24GBに (2026年09月24日)
  9. ロジクールGの新型マウス「PRO X3 SUPERSTRIKE」や8K対応キーボード「PRO X2 RAPID」を見てきた (2026年09月24日)
  10. 天空がCore Ultra 5を搭載した10.51型2in1ノート「TENKU Note Pro AI」を発売 (2026年09月24日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー