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» 2007年09月26日 16時00分 公開

“筋肉質”の新ラインアップで「ENJOY PHOTO」を推進――キヤノン「PIXUS」シリーズ発表会

9月26日、キヤノンがインクジェット複合機/プリンタの発表会を行い、一新されたラインアップを紹介。2006年に続き“3姉妹”も応援に駆けつけた。

[田中宏昌,ITmedia]

PIXUS新モデルは「キレイ! をもっとカンタンに。」がテーマ

キヤノン 取締役 インクジェット事業本部長 清水勝一氏

 キヤノンが、インクジェットプリンタ/複合機「PIXUS」および熱昇華型プリンタ「SELPHY」シリーズの発表会を開催した。製品の詳細はこちらの記事に譲るが、PIXUSシリーズ7モデルが10月4日、SELPHY1モデルが10月18日発売予定となっている。

 発表会ではキヤノン 取締役 インクジェット事業本部長 清水勝一氏が登壇し、2007年のPIXUSは「キレイ! をもっとカンタンに。」をテーマにするとし、従来から訴求してきたPIXUSシリーズの特徴である「ここちよい操作性」「ここちよい写真画質」「ここちよいデザイン」をさらに追求していくと述べた。

 具体的には、電源を入れてから数秒でプリントが可能になるクイックスタートの導入、従来は1ピコリットルを重ね打ちしていた部分に2ピコリットルのインク滴を加えた3サイズドロップレット技術(5/2/1ピコリットル)を採用することで、より高速なプリントを可能とした。また、2006年より搭載されたユーザーインタフェース「Easy-Scroll Wheel」をブラッシュアップして使い勝手を高めたという。

 画質面では、人物や風景を適正に補正する「自動写真補正」機能を搭載し、被写体の顔や撮影シーンに応じて記憶色ベースの色補正を行うことによって、店頭プリントの品質を手軽に家でも実現した。加えて、新しい写真用紙「キヤノン写真用紙・光沢 ゴールド」の投入により、店頭(L判1枚約30円)の半額程度になるL判1枚約15円(光沢ゴールドL判400枚の場合)というローコストを達成し、さらなるホームプリントの促進を図れると語った。

新PIXUSシリーズのテーマ(写真=左)。クイックスタート機能により、起動時間が劇的に高速化された(写真=中央)。2006年より導入されたEasy-Scroll Wheelがより直感的に操作可能になった(写真=右)

PIXUSシリーズの根幹を支えるFINE技術は年々進化している(写真=左)。インク滴のサイズが3種類になってパス数を低減することで、さらなる高速プリントを実現(写真=中央)。新モデルのMP610では、L判フチなし印刷が従来の約24秒から約18秒に高速化された(写真=右)

新たに搭載された自動写真補正機能により、理想的なプリントを手軽に行えるようになった(写真=左と中央)。純正用紙「スーパーフォトペーパー」の後継となる「写真用紙・光沢ゴールド」を使うことでL判1枚が約15円という低価格を実現した(写真=右)

TVからのプリントインフラが整ってきたのにあわせて(写真=左)、デジタルテレビプリント対応のPIXUS MP970を投入する(写真=右)

新モデルでは薄型化や小型による省スペース性をアピール(写真=左と中央)。今回販売されるPIXUSシリーズ(写真=右)

ホームプリントはまだまだ伸びる余地がある

キヤノンマーケティングジャパン 専務取締役 芦澤光二氏

 続いて、キヤノンマーケティングジャパン 専務取締役 芦澤光二氏が国内のマーケティング戦略を説明した。

 冒頭、写真印刷を取り巻く環境について解説し、「昨今プリンタ市場は飽和してきたとの論調も見られるが、消耗品の売り上げは順調に伸びており、キヤノンは業界平均を上回る実績を残している」と述べて「ホームプリントが着実に根付いていることが分かる」とした。次に発売後1年で100万台に到達した中堅機のPIXUS MP600に触れ、「近代まれに見る商品」とインクジェット複合機で過去最大のヒットモデルをたたえた。成功の要因としては、「キレイ」「速い」に加え、操作性やデザインが大きな評価ポイントになったと述べ、同社製品の中でもNo.1の顧客満足度を達成していると語った。

安定期にある複合機/プリンタ本体に比べ、用紙やインクなどの消耗品は高い成長を続けている(写真=左)。発売後1年でミリオンセラーを記録したPIXUS MP600(写真=中央)。MP600のユーザー調査では画質と速度に加え、操作性やデザイン性が高い評価を受けたという(写真=右)

 以上を踏まえた上で、新PIXUSのテーマである「キレイ! をもっとカンタンに。」について言及し、「キレイは当たり前、もっとカンタンかつ気軽に写真を印刷してほしい」として、Easy-Scroll Wheelと自動写真補正機能が新モデルの軸になるとした。また、新用紙「写真用紙・光沢ゴールド」について「L判1枚で20円を切るとユーザーはリーズナブルと感じる。今回は15円とさらなる低価格化を実現したことで、大きなセールスポイントになる」と語った。そして2007年PIXUS新シリーズについて、「新機能をバランスよくそろえた、筋肉質のラインアップであると自負している」とまとめた。

新たに投入された自動写真補正(キレイ)と新Easy-Scroll Wheel(カンタン)が2007年のキーワードだ(写真=左)。芹澤氏が「筋肉質のラインアップ」と述べた新モデルの機能バランス表(写真=中央)。2006年と同様、「ENJOY PHOTO」が2007年も推進される(写真=右)

CMには2006年と同じ「3姉妹」が登場する(写真=左)。新たなプロモーション展開(写真=中央)。2007年のシェア目標(写真=右)。家庭用プリンタの50%を超えるシェアを目指す

 最後に、2年めを迎えた同社デジタルフォト戦略のキーメッセージである「ENJOY PHOTO」について、「ホームプリントは難しいと思っているユーザーがまだまだ多いと感じている。今後もENJOY PHOTOを強力に推進していきたいと考えている」と述べた。

 なお、CMキャラクターの“3姉妹”は2006年に引き続き山田優さん、蒼井優さん、夏帆さんの3人が担当すること、3ブランド(PIXUS/PowerShot/SELPHY)共通でプロモーションを展開することが発表され、これらの施策により、家庭用プリンタシェアの50%以上を目標に掲げると宣言した。

TVプリントに対応したPIXUS MP970(写真=左)。2007年も3姉妹がPIXUSのCMキャラクターを努める(写真=右)

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