この夏はオリジナルクーラーにまかせた!──「Twin Frozr III」の冷却性能を試すイマドキのイタモノ(1/2 ページ)

» 2011年06月17日 10時00分 公開
[長畑利博,ITmedia]
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MSI独自の「Twin Frozr III」は冷却性能をアップできたか?

 最近のCPUは、電力管理技術が進化したことと、CPUクーラーユニットの高性能化と静音性能向上によってファンから発生する風切り音はユーザーの設定である程度コントロールできるようになってきた。その半面、課題となってきているのがグラフィックスカードのクーラーユニットから発生するノイズだ。CPUと異なりグラフィックスカードの設置場所は、拡張スロットの間隔で決まるスペースの制約があり、CPUクーラーユニットのように大型化を図ることで冷却効率を高めつつファンの静音化を図ることが難しい。

 グラフィックスカード本体についても、リファレンスデザインをベースにした製品が主流になっていることから、各ベンダーはオーバークロック特性や搭載しているコンデンサなどの品質以外にクーラーユニットの冷却性能や静音性能の向上で差別化を図っている。

 MSIの「N580GTX Lightning」と「R6970 Lightning」もオリジナルのクーラーユニット「Twin Frozr III」を搭載することで、リファレンスデザインより高い冷却性能を有しているという。では、Twin Frozr IIIの冷却性能と静音性能とはどの程度のものなのだろうか。

まずは、グラフィックスカードとしての性能を確認

 R6970 Lightningは、GPUにRadeon HD 6970を採用したモデルで、コアクロックは940MHz、グラフィックスメモリはGDDR5を2048Mバイト搭載し、バス幅は256ビット、転送レートがDDRで5500Mbps相当のハイエンドモデルだ。映像出力インタフェースは、DVI-I、HDMI、そして、2基のDisplayPortを用意する。

 N580GTX Lightningは、GPUにGeForce GTX580を採用したオーバークロックモデルだ。コアクロックはリファレンスデザインが772MHzに対して832MHzに設定され、CUDAコアのプロセッサクロックもリファレンスデザイン1544MHzに対して1664MHzとなっている。グラフィックスメモリはGDDR5を1536Mバイト搭載し、バス幅は384ビット、転送レートもリファレンスデザインがDDRで4008Mbps相当のところ、オーバークロック設定となる4200Mbpsp相当に設定している。映像出力インタフェースは2基のDVI-IにHDMI、DisplayPortという構成だ。

R6970 Lightningは、GPUにRadeon HD 6970を搭載する。グラフィックスカードでは例が少ない18フェーズの電源構成を採用する(写真=左)。映像出力インタフェースはデュアルリンク対応のDVI-I×1、シングルリンク対応のDVI-D、HDMI、そして2基のDisplayPortで構成する(写真=右)

N580GTX LightningはGeForce GTX 580を搭載したモデルだ。動作時の高周波ノイズを低減するNECのProadlizerコンデンサを採用するなど高品質の部材を実装して信頼性を高めている(写真=左)。映像出力インタフェースは、2基のDVI-I、HDMI、Display Portという構成だ

Twin Frozrは“III”に進化した

 MSIのハイエンドグラフィックスカードがともに搭載するクーラーユニットが同社オリジナルで最新の「Twin Frozr III」だ。このクーラーユニットはTDPが高いハイエンドGPUを搭載するグラフィックスカードやオーバークロックモデル向けに用意されたもので、5本のヒートパイプを組み込んだ大型のヒートシンク部と2基の9センチ径ファンで構成されている。サイズはハイエンドグラフィックスカードのリファレンスデザインと同じ2スロットを占有する。

Twin Frozr IIIのヒートシンク部分は5本のヒートパイプを組み込んでいる。フードをグラフィックスカード全体を覆う構造とすることで、ファンから送られる熱がヒートシンク部分に効率的に当たる(写真=左)。ヒートシンク部分はR6970 LightningとN580GTX Lightningで同じ構造だ。搭載するファンはグラフィックスカード用としては大きい9センチ径タイプ2基で構成されている(写真=右)

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