Apple決算、iPhoneとiPadの販売台数が過去最高で売上高・純利益も過去最高に

» 2013年01月24日 07時59分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Appleが1月23日(現地時間)に発表した2013年第1四半期(2012年10〜12月)決算は、売上高・純利益ともに同四半期としては過去最高だったが、売上高はアナリスト予測を下回った。これを受け、同社の株式価格は一時急落した(その後回復しつつある)。

 売上高は前年同期比18%増の545億1200万ドル、純利益はほぼ横ばいの130億7800万ドル(前年同期は130億6400万ドル)で、1株当たり純利益は13.81ドルだった。アナリストらは、売上高を547億ドル、純利益を1株当たり13.41ドルと予測していた。粗利益率は38.6%で前年同期の44.7%を下回った。

 iPhoneの販売台数は前年同期比29%増の4779万台で、売上高は306億6000万ドル。iPadの販売台数は49%増の2286万台で、売上高は106億7400万ドルだった。いずれも販売台数で過去最高を記録した。

 Macの販売台数(今期からデスクトップとノートの内訳を発表資料で公開しなくなった)は22%減の406万台で売上高は55億1900万ドルだった。

 iPodの販売台数は18%減の1268万台で売上高は21億4300万ドル。iTunes StoreやiBookstoreなどでの売り上げは22%増の36億8700万ドルだった。

 売上高を地域別で見ると、アメリカが15%増の203億4100万ドル、欧州が11%増の124億6400万ドル、中国(香港と台湾を含む)は67%増の68億3000万ドル、日本は25%増の44億4300万ドル、中国と日本を除くアジア太平洋地域が10%増の39億9300万ドル、直営店経由が5%増の64億4100万ドルだった。Appleはこの四半期から中国の売上高をアジア太平洋地域とは別に表示するようになった。ティム・クックCEOは今月中国を訪れ、将来的には中国が最大の市場になると考えていると語った。

 1〜3月期の見通しについては、売上高を410億〜430億ドル、粗利益率を37.5〜38.51%と予測した。

 業績発表後の電話会見で、大画面iPhoneの可能性について尋ねられたティム・クックCEOは、iPhone 5の4インチRetinaディスプレイは最も先進的であり、Appleは正しい画面サイズを選択したと考えていると語った。

 クックCEOは一連のうわさに関する質問には(当然ながら)具体的に答えず、「そうしたうわさの精度については疑問を持った方がいい」と語った。

 iOS 6のマップについては現在も改善に取り組んでおり、利用率はかなり高くなっていると答えた。

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