中世騎士のようなゲーミングPC「Erazer X700」の実力を試す:宇宙人と戦える?(1/2 ページ)

» 2013年03月22日 10時00分 公開
[後藤治(撮影:矢野渉),ITmedia]

レノボのゲーミングブランド第一弾「Erazer X700」登場

レノボ・ジャパンのゲーミングPC第一弾「Erazer X700」

 レノボ・ジャパンのタワー型デスクトップPC「Erazer X700」は、ゲーミングPCの新ブランド「Erazer」シリーズの第一弾となる製品だ。年明けに行われた「2013 International CES」で披露され、3月15日に日本でも販売が始まった。国内向けモデルを入手したので評価していこう。

 Erazer X700は、SandyBridge-E世代のCPUに対応するIntel X79 Expressチップセットをベースに、クアッドコアのCore i7-3820(3.6GHz/最大3.9GHz)を組み合わせた基本システムを採用する。そのほかの基本スペックは、8Gバイトメモリ(4GバイトのPC3-12800×2枚)と1TバイトHDD(7200rpm)、グラフィックスにGeForce GTX 660(グラフィックスメモリ1.5Gバイト)、光学ドライブとしてDVDスーパーマルチドライブを搭載する構成だ。

 SandyBridge-E+X79の組み合わせは、40レーンを利用できるPCI Expressコントローラやメモリ回りの優位性から、グラフィックスカードの2枚挿しも珍しくないハイエンドゲーミングPCでは一般的なシステムといえるが、CPUを4コア(8スレッド同時処理)の下位モデルとすることで、15万150円と比較的手の届き安い価格に抑えている。

 ケース上部に設置された「OneKey Overclocking」ボタンを押すだけで、手軽にオーバークロックが行えるのもErazer X700の大きな特徴の1つだ。専用ユーティリティとして「Erazer Control Center」が用意されており、BIOS設定のほかCPU温度などの情報もモニターできる。なお、CPU倍率はソフトウェアの設定範囲内で動作を保証するとのことだが、最大まで引き上げたところ、定格3.6GHzのCore i7-3820が全コア4.3GHz(CPU倍率x43.0)で安定動作していた。設定変更時は再起動が必要になるものの、オーバークロックになじみのないユーザーが容易にハイパフォーマンスを得られるのは大きな利点だろう。試しに全コア4.3GHzにオーバークロックした状態でCINEBENCH 11.5を実行したところ、CPUのスコアが7.03ptから8.29ptと118%ほど向上した。

CPU-Zの画面。SandyBridge-Eの4コアモデル、Core i7-3820を採用。TurboBoost時に最大3.9GHzで動作する。L3キャッシュ容量は10Mバイト(画面=左)。グラフィックスにはGeForce GTX 660(メモリ1.5Gバイト)搭載カードを採用する(画面=右)

ケース上部の電源ボタンに並んで「Overclock」ボタンを搭載。OC時は赤く光る(写真=左)。評価機は「Erazer Control Center」で設定できる最大倍率のx43.0(4.3GHz)で安定動作した(画面=右)

独自ユーティリティ「Erazer Control Center」で設定できるため、オーバークロックになじみのないユーザーにも扱いやすい(画面=左)。各コアのCPU温度をモニターできる(画面=右)

ゲーミングPCらしいデザイン。水冷機構を採用した拡張性の高いケース

中世騎士の甲冑をモチーフにしたというデザイン。カッコイイ!

 Erazer X700の本体サイズは、210(幅)×475(奥行き)×455(高さ)ミリとかなり大きい。黒を基調とした直線的なフォルムに銀色のパーツを組み合わせ、各所に青色LEDを配置した外観は、中世騎士の甲冑をモチーフにしたという、いかにもゲーミングPCらしいデザインで、マニア心をくするぐる。

 サイドパネルは工具を使わずに開閉できる手回しネジが用いられ、簡単に内部へアクセスできる。下段の3.5型ベイ4基はスロットイン式のトレイになっており、HDDやSSDの増設・換装が容易に行える。さらにフロントマスク側は、3.5型/2.5型兼用のホットスワップベイが2基用意されており、システム稼働時でも工具なしで自在に抜き差しが可能だ。ビデオ編集などで大量かつ大容量の動画データを扱う際でも、サクサクとデータドライブを入れ替えられるので、手軽にバックアップできるのはうれしい。

 インタフェースは、前面カバー内に29in1メディアスロット、本体上部にUSB 3.0とUSB 2.0ポートが1基ずつ、ヘッドフォン、マイクと、着脱頻度の高い端子が並ぶ。本体上部の端子は床置き設置時にちょうど手が伸ばしやすい位置になる。背面側はUSB 3.0×2、USB 2.0×6、光デジタル音声出力、同軸デジタル音声出力、ギガビットLAN、音声入出力端子(7.1ch)などが並ぶ。グラフィックスカードの映像出力は、HDMI、DVI×2、DisplayPortだ。

本体前面のカバー内にはホットスワップ対応のHDD/SSD用ベイがある。工具なしで着脱可能だ

青色LEDの光が金属製のメッシュパネルを通して見える。サイドパネルは手回しネジで固定されている

ケース下段の3.5型ベイ4基はスロットイントレイでメンテナンス性が高い(写真=左)。上部のケースファンは電源投入時に青く点灯し、サイドパネルを通してうっすらと光が漏れて出て見える(写真=右)

クーリングシステムに水冷を採用しているのも特徴の1つ。負荷の高いベンチマークテスト実行時も比較的騒音は抑えられていた(写真=左)。底部にインシュレーターを装備。重量約18.5キロと重いこともあり制振性能は高い(写真=右)

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