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» 2014年01月23日 19時30分 公開

iOS、Android、Windows──それぞれのタブレットを知って正しく選ぶSOHO/中小企業に効く「タブレット」の選び方(第2回)(2/3 ページ)

[山口真弘,ITmedia]

Androidタブレットの特徴

Nexus 7(2013) Androidタブレットの代表的なモデル「Nexus 7(2013)」。画面サイズが7型とビジネス向けには小さめだが、携帯性に優れる

 このiOSのライバルと言える存在がAndroidだ。AndroidはGoogleが提供するLinuxベースの無償OSで、各ハードウェアベンダーがそれらを自社仕様にカスタマイズしたうえでハードウェアと組み合わせ、販売を行っている。

 それゆえ、iPadのようにApple1社からのみ発売されるのではなく、さまざまなメーカーからAndroidを搭載したタブレットが発売されている。後述するWindows 8.1タブレットの急速な普及で変化が生じつつあるが、しばらく前までiPad以外のタブレットといえば、ほぼすべてがAndroidという状況だった。

 さて、「自社で用意したハードウェアにインストールして販売する」という提供形態は、デスクトップOSで言うところのWindowsに似ているが、最新版へアップデートするか否かはハードウェアを提供するベンダーに委ねられており、最終的にアップデートが見送られるケースもある。Androidが急速に進化したここ2〜3年は特にこの傾向が顕著で、1年以上前に発売されたAndroidタブレットで、最新バージョンのAndroidを搭載できる製品はほとんどない。今後はこうした状況に変化があるかもしれないが、iOSと比べてアップデートに制限があるのは、現時点では紛れもない事実である。

 こうした状況に加え、Android搭載デバイスの数そのものが多いことから、アプリのベンダーからすると、検証はどうしてもおろそかになりやすい。動作しない場合は「非対応です」で済ませられることも多く、iOSほどには動作が担保されていない。選択するタブレットが主流から外れた製品であればあるほど、こうしたリスクは大きくなる。またiPad同様、Windows PCで使っていた業務ソフトウェアのAndroid版がない場合もあるだろう。

 その一方、アプリの配布は必ずしもストアを経由しなくても構わないことから、自社向けにカスタマイズしたアプリをapkファイルの形で配布することも容易だ。ブラウザやメールなど、標準アプリを置き換えることもできるので、PCよろしくキッティング(機器を実際に利用するために必要な各種設定やソフトウェアインストールなどの作業)を行ってからの導入も可能と、自由度が高い。

Nexus 10 10型Androidタブレット「Nexus 10」。カードスロットは装備しないが、Micro USBに加えて、Micro HDMI出力端子も用意している

 また最近では、Windows PCなどと同様に、ハードウェアのBTOが可能な製品も一部で見られる。iPadでは対応していないmircoSDメモリーカードが利用できたり、多くの製品でHDMIが標準で使えたり、USBホスト機能を使ってマウスやキーボードを接続できるものもある、といった拡張性の高さも、iPadにはないメリットと言えるだろう。

 さらに、各社から製品が発売されていることで選択肢が豊富なため、画面サイズや通信方式など自社の条件に合致した機種を選べる点や、類似製品で相見積もりを取りやすいことも、法人での導入においてはプラスとなる。2013年12月のIDCジャパンの調査でも、法人ユーザーがAndroidを選択する理由のうち「本体が安価である」が50.8%と突出しており、価格面の訴求力が強いことを裏付けている。

 肝心の使い勝手に関しても、Android 4.x系列になってスマートフォン用とタブレット用のUIが統一され、一定の完成度を見たことから、今後はこれまでのような試行錯誤ではなく、いい意味でゆるやかな進化になるものと予想される。パスワードポリシー設定やリモートワイプなどMDMのソリューションも選択肢が増えつつあり、これまでのように価格重視での導入ではなく、機能面を評価してAndroidを選ぶというケースも増えてくるはずだ。

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