iPad用キーボードの有力候補か? 「Universal Mobile Keyboard」発売記念レビューマルチOS対応モバイルキーボード(1/2 ページ)

» 2015年03月06日 00時00分 公開
[ITmedia]
ココが「○」
・Windows/Android/iOSをスイッチで切り替え
・ラバー仕上げの外装で上質なデザイン
・キーピッチ/ストロークはまずまず
ココが「×」
・モバイルキーボードとしてはやや重い
・ファンクションキーが欲しかった

 日本マイクロソフトの「Universal Mobile Keyboard」がいよいよ本日、3月6日に発売される。

 すでに北米では発売済みの製品だが、国内販売されるモデルは65キーではなく日本語68キー。タブレットやファブレット用として手軽に使えるモバイルキーボードを探している人の中には、同製品に注目していた方も多いだろう。

マルチOS対応Bluetoothキーボード「Universal Mobile Keyboard」

グレーのモデルを試用してみた

 Universal Mobile Keyboardの概要を説明すると、同製品は“マルチOS”対応をうたうBluetooth接続のキーボードで、本体右奥にWindows/Android/iPad、iPhoneと印字されたスライドスイッチを備え、ロゴごとにそれぞれ1台ずつデバイスをペアリングできるのが特徴だ。簡単に言えば、Windows搭載タブレットでオフィス文書を作成しているときに、iPhoneでキー入力したくなっても、スイッチを切り替えるだけでiPhone用キーボードに変わるのでペアリングをし直す手間がない。

 また、Android/iOSに接続したキーボードは英字配列として認識されてしまうが、この場合はグレーの丸で囲まれた英字配列の刻印が適用されるため、見た目通りに入力できるのもポイントだ。

日本語配列の68キーを搭載。iOS/Android用に英字配列の印字(グレーの丸で囲まれた部分)もある。マイクロソフト製キーボードながら、HomeロゴやCmdキーがある一方、Windowsキーがないのがユニーク。半角/全角キーがないため、日本語入力の切り替えはスペース両脇に並ぶ「英数」と「カタカナ/ひらがな/ローマ字」(iOSの場合はCmdキー+スペースも機能する)を使う

キーボードカバーの溝に厚さ10ミリまでのタブレットを立てかけて利用できる。溝の内側にくぼみがあるため、画面の角度を2段階で調整可能。ただし、厚みのあるタブレットだとくぼみにはまらないので、角度調整はできない場合がある

 ちなみに、スイッチに書かれたOS以外のデバイスをペアリングすることもできる(つまり、Windowsロゴの場所にiPhone、AndroidロゴにiPadなど)。ただしこの場合、スイッチごとにキーバインドが変更されているため、一部のキーが使えなくなる点に注意したい。

 OS切り替えスイッチごとに挙動を変えるのは、Home、Alt、左Ctrl、Esc、Cmd、Fnキーなどで、例えば、WindowsタブレットをWindowsスイッチで、iPadをiOSスイッチでペアリングした場合、HomeボタンはそれぞれWindowsならWindowsキー、iOSならHomeボタンとして機能するが、スイッチ位置と接続デバイスのOSが対応していない場合はHomeキーが利用できなくなる。

 また、日本語入力は半角/全角キーの代わりに、スペース両脇の英数キーとカタカナ/ひらがな/ローマ字キーで切り替える仕様になっているが、OSとスイッチが対応していない場合はこれらのキーもきかなくなる(iOSはCmd+スペースの言語切り替えも無効になるが、Fn+スペースで切り替えは可能)。所持しているデバイスがすべてiOSだけ、という状況でもない限り、スイッチに対応したデバイスをペアリングするほうが混乱が少ない。

スイッチのロゴでキーバインドが一部変更されるため、対応するOSを搭載したデバイスをペアリングするほうが混乱がない。カバーを開いたり、スイッチを切り替えれば自動的にペアリングを開始するが、電源ボタンの長押しでも再ペアリングが可能

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2024年12月06日 更新
  1. 「Windows 11 2024 Update(バージョン24H2)」の既知の不具合まとめ【2024年11月27日現在】 (2024年11月27日)
  2. Amazonが「Fire TV Stick HD」のプレゼントキャンペーンを開催 新製品のサウンドバーとのセットも (2024年12月04日)
  3. やはり軽いのはいい! 13.3型AI PC「HP EliteBook 635 Aero G11」にスイッチして分かった驚き (2024年12月05日)
  4. QWERTYキーボード付き二つ折りポータブルPC「AYANEO FLIP KB」の操作性を試す ビジネスでも使える? (2024年12月05日)
  5. EIZOが最薄部約24.4mmでアーム付属の23.8型液晶ディスプレイ「FlexScan FLT」を発表 欧州エネルギーラベル「Class A」取得で環境に配慮 (2024年12月05日)
  6. M4 Maxチップ搭載「16インチMacBook Pro」の実力をチェック 誰に勧めるべきモデルなのか? (2024年12月06日)
  7. Dynabookが透過型XRグラス「dynaEdge XR1」を発表 独自OSのXRコントローラーも同時投入 (2024年12月05日)
  8. サンワ、消費電力のチェックもできるキューブ型電源タップ PD対応USB充電ポート×3を装備 (2024年12月05日)
  9. Thunderboltに無線LAN、10GbE対応の最新デスクトップPC「DAIV FX-I7G7S」を試す (2024年12月04日)
  10. Intelの新型デスクトップ向けGPU「Intel Arc B570/B580」登場 新アーキテクチャ+グラフィックスメモリ増量でGeForce RTX 4060以上の性能 (2024年12月03日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー