Web巡回ブラウズとテキスト入力を想定した「BBench 1.01」におけるバッテリー駆動時間の計測では、満充電から残り5%で休止状態に入るまで、9時間0分も稼働した。ちなみに、電源がオフになる限界時点は残り4%で、そこまで計測すると9時間6分だった。
いずれも、JEITA 2.0測定法による公称値(最大約15時間)には届かないが、無線LAN接続を常時行っている状態でのバッテリー駆動時間であり、モバイルPCとして必要十分なスタミナと言える。ちなみにバッテリー容量の公称値は公開されていないが、CPUID HWMonitorで調べたところ、51.504ワットアワーだった。
静音性もおおむね良好だ。本体右横から約5センチ手前に騒音計(SMART SENSOR製、誤差±1.5デシベル)を設置して計測したところ、アイドル時で30.2デシベル、FF14ベンチを2回以上連続実行した場合で43.1デシベルという結果だった(暗騒音27.9デシベル、室温18.0度)。騒音レベルは数値としては問題ないのだが、高負荷時には高音域のファンノイズが発生し、やや気になった(個体差かもしれない)。
dynabook R63/PSは放熱面にもこだわっており、独自の「2ndヒートパイプテクノロジー」を採用している。これは、CPUから発生する熱を放熱フィンに伝導させるヒートパイプとは別に、熱を拡散させる2つめのヒートパイプを底面に設けることで、ボディ表面温度の上昇を抑えるというものだ。
その効果はどうなのか、放射温度計(シンワ製、レーザーポイント機能付き)にて実測したところ、高負荷時(FF14ベンチを2回連続実行)にはキーボードの中央部が若干温まるが、特に発熱が激しい部分はなく、確かに放熱性は良好だ。
なお、dynabook R63/PSはタッチパネル非搭載機なのでユーザーが使用中に触れることはないが、液晶ディスプレイの表面温度も一応実測したところ、18.3度(画面左上)〜24.8度(画面中央下)だった。
※電源プラン「バランス」+輝度40%固定+無線LAN接続+Bluetoothオン+バックライトキーボードオフ。BBench 1.01(海人氏・作)にて「60秒間隔でのWeb巡回(10サイト)」と「10秒間隔でのキーストローク」、WebブラウザはInternet Explorer 11を指定し、タブブラウズはオフ。満充電の状態からバッテリー残量が残量5%になるまでの時間を計測
※FF14ベンチを2回以上連続実行した状態で計測
※FF14ベンチを2回以上連続実行した状態で計測
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