先週のPCパーツショップで目立っていたのは、「GeForce GTX TITAN X」を搭載したグラフィックスカードだ。先々週末にGALAXY製品が登場して以来、ZOTACやギガバイト、MSI、Palitなどからも登場し、今週半ばにはASUSTeK製品も発売される見込みとなっている。価格はいずれも16万円強。
GeForce GTX TITAN Xは、現行のMaxwellアーキテクチャを採用した最上位のGPUで、GTX 980の上位となる。登場したグラフィックスカードはいずれもリファレンスデザインとなっており、GDDR5メモリを12Gバイト積んでいる。ピーク時の消費電力は250ワットとこのクラスとしては省電力で、補助電源は8ピンと6ピンが1基ずつとなる。
入荷数が少ないこともあり、各ショップで「入荷すれば即完売」といった状況が続いている。パソコンSHOPアークは「ネット注文では2枚購入した方もいらっしゃいました。メーカーは問わず、とりあえず入荷したら欲しいという人がけっこういらっしゃる感じです」と話す。他にも2枚同時購入されたという話はいくつか耳にした。
用途としては、4K環境でのゲームをプレイするために購入する人が多いようだ。TSUKUMO eX.は「演算処理よりもゲームなどの描画性能が注目されているGPUなので、最強のゲーミング環境を目指している人が多いように思います。4K画面で60fps表示しても大抵のゲームならまず快適に動きますからね。さらに極限まで求めてSLIを構築する方もいらっしゃいますが、やはりコンシューマー的な使い方が多いのではと思います」と推測していた。
ハイエンド志向のユーザーからの熱く支持されており、ニーズはまだしばらくは満たされないとの見方が多かった。某ショップは「パイは少ないですが、最強のゲーム環境が作れるならお金に糸目はつけないという方はいらっしゃいます。GTX TITAN Xはそういう人たちのニーズに直球で応えているので、最大限売れるのではと予測しています」と話していた。
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