AMDは、米カリフォルニア州ロサンゼルスで開催中のゲーム見本市「Electronic Entertainment Expo」(E3) 2015がスタートする6月16日、同会場の近くのBelasco Theaterにおいて、「A New Era in PC Gaming」(PCゲーミング新時代)を開催し、「High Bandwidth Memory」(HBM)を採用する新しいGPU「Radeon R9 Fury」シリーズを発表するとともに、一部製品を6月24日に市場投入することを明らかにした。
米AMD CEOのリサ・スー氏は、開発コード名“Fiji”(フィジー)と呼んできた新GPUを単一製品ではなく、ファミリーとして展開すると説明した。ファミリーのラインアップは、フラグシップモデルとして水冷システムを搭載した「Radeon R9 Fury X」、普及モデルに空冷用ファンを搭載する「Radeon R9 Fury」を用意する。米国における実売予想価格は、Radeon R9 Fury Xが649ドルで出荷開始は6月24日、同じく、Radeon R9 Furyが549ドルで、こちらは7月の市場投入を予定している。
さらに、Fijiコアを搭載するエントリーモデルとして、カード長を6インチに抑えた「Radeon R9 Nano」を2015年の夏後半に投入することや、Fijiを2基搭載したデュアルGPUモデルを2015年中に発売し、“最速GPU”の座を奪還することも予告した。
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