E3現地で“Fiji”世代「Radeon R9 Fury X」「Radeon R9 Nano」の実物をチェックするデュアル“Fiji”で最速GPUの座を奪う(1/2 ページ)

» 2015年06月17日 11時30分 公開
[本間文ITmedia]

最上位“Fury X”は液冷ユニット標準対応に

 AMDは、米カリフォルニア州ロサンゼルスで開催中のゲーム見本市「Electronic Entertainment Expo」(E3) 2015がスタートする6月16日、同会場の近くのBelasco Theaterにおいて、「A New Era in PC Gaming」(PCゲーミング新時代)を開催し、「High Bandwidth Memory」(HBM)を採用する新しいGPU「Radeon R9 Fury」シリーズを発表するとともに、一部製品を6月24日に市場投入することを明らかにした。

A New Era in PC Gamingの会場となったBelasco Theater

Radeon R9 Nanoを掲げるAMD CEOのリサ・スー氏

Fijiチップ。中心部がGPUで、その周りに4基搭載しているのがDRAMを4枚積層したHBMだ

 米AMD CEOのリサ・スー氏は、開発コード名“Fiji”(フィジー)と呼んできた新GPUを単一製品ではなく、ファミリーとして展開すると説明した。ファミリーのラインアップは、フラグシップモデルとして水冷システムを搭載した「Radeon R9 Fury X」、普及モデルに空冷用ファンを搭載する「Radeon R9 Fury」を用意する。米国における実売予想価格は、Radeon R9 Fury Xが649ドルで出荷開始は6月24日、同じく、Radeon R9 Furyが549ドルで、こちらは7月の市場投入を予定している。

 さらに、Fijiコアを搭載するエントリーモデルとして、カード長を6インチに抑えた「Radeon R9 Nano」を2015年の夏後半に投入することや、Fijiを2基搭載したデュアルGPUモデルを2015年中に発売し、“最速GPU”の座を奪還することも予告した。

Fiji搭載の新GPUは2015年中に4機種を投入する計画だ

液冷システムを採用する新フラグシップグラフィックスカード「Radeon R9 Fury X」

Radeon R9 Fury X搭載システム。Mini ITXフォームファクタ準拠のマザーボードと比較するとコンパクトなことがよく分かる

外部電源は8ピン2基の構成だ(写真=左)。グラフィックスカードの裏にはGPUの動作状況を表示するLEDを搭載する(写真=右)

Radeon R9 Fury Xの映像出力インタフェースは3基のDisplayPortにHDMIの構成だ。これにMSTハブを用いることで最大6画面出力が可能になる

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2024年04月25日 更新
  1. ワコムが有機ELペンタブレットをついに投入! 「Wacom Movink 13」は約420gの軽量モデルだ (2024年04月24日)
  2. 16.3型の折りたたみノートPC「Thinkpad X1 Fold」は“大画面タブレット”として大きな価値あり (2024年04月24日)
  3. 「社長室と役員室はなくしました」 価値共創領域に挑戦する日本IBM 山口社長のこだわり (2024年04月24日)
  4. 「IBMはテクノロジーカンパニーだ」 日本IBMが5つの「価値共創領域」にこだわるワケ (2024年04月23日)
  5. Googleが「Google for Education GIGA スクールパッケージ」を発表 GIGAスクール用Chromebookの「新規採用」と「継続」を両にらみ (2024年04月23日)
  6. わずか237gとスマホ並みに軽いモバイルディスプレイ! ユニークの10.5型「UQ-PM10FHDNT-GL」を試す (2024年04月25日)
  7. バッファロー開発陣に聞く「Wi-Fi 7」にいち早く対応したメリット 決め手は異なる周波数を束ねる「MLO」【前編】 (2024年04月22日)
  8. ロジクール、“プロ仕様”をうたった60%レイアウト採用ワイヤレスゲーミングキーボード (2024年04月24日)
  9. 「Surface Go」が“タフブック”みたいになる耐衝撃ケース サンワサプライから登場 (2024年04月24日)
  10. あなたのPCのWindows 10/11の「ライセンス」はどうなっている? 調べる方法をチェック! (2023年10月20日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー