ココが「○」 |
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・最新の新世代CPU |
・ゲームもクリエイティブも |
・コストパフォーマンスが優秀 |
ココが「×」 |
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・価格が高価 |
・高負荷時の動作音はそれなりに大きい |
マウスコンピューターの「NEXTGEAR i650」シリーズは、同社のゲーミングPCブランド「G-Tune」に加わった最新のハイエンドデスクトップPCだ。
プリインストールOSにはWindows 10、そして、基本システムには8月5日に発表されたばかりの開発コードネーム「Skylake」ことCore i7-6700KとZ170チップセットを搭載する最新最強の組み合わせを採用する。
今回は、3種類用意されているベースモデルから、32Gバイトのメモリ、NVIDIA GeForce GTX 980(4Gバイト)搭載のグラフィックスカード、超高速M.2 SSDなど豪華装備で構成した最上位のプラチナモデル(NEXTGEAR i650PA1-SP)を評価機として入手した。早速その実力を検証しよう。
CPUは「Skylake」の開発コードネームで知られるIntelの最新世代プロセッサー(第6世代Coreプロセッサー)の最上位モデル「Core i7-6700K」(4GHz/最大4.2GHz)を採用する。
この第6世代では内部構造の改良が行われているとされるが、現時点ではそれについては詳細な情報は公開されていない。少し謎の部分を残しているが、それでも主要なベンチマークテストのほとんどで軒並み第5世代までで最速であったCore i7-4790Kを上回る処理性能を見せており、メインストリーム最強のプロセッサーといって差し支えないだろう。
また、内蔵GPUコアがH.265のハードウェアデコード/エンコードに対応していることも明らかにされている。対応ソフトウェアを利用することでH.265動画の快適な視聴や高速な変換が可能になる。デコードに関してはすでにサイバーリンクの映像再生ソフト「Power DVD 15」が対応済みであるほか、動画変換ソフトの「Media Espresso」も近日中に対応予定であることが明らかにされている。
Skylakeのアドバンテージは、CPU単体の性能と機能だけにとどまらない。メモリの高速化、チップセットのバス帯域向上といったプラットフォーム全体レベルでの進化が大きい。
Skylakeでは、メインメモリとして今後主力になると見込まれているDDR4 SDRAM(DDR4-2133/PC4-17000デュアルチャンネル)を採用する。従来の主力であっったDDR3-1600/PC3-12800のデュアルチャンネルに比べて、データ帯域は33%高速になった。本製品でも8GバイトのPC4-17000モジュール(DDR4-2133チップ搭載)を4枚(デュアルチャンネル)使い、合計32Gバイトの大容量を搭載している。
そして、マザーボードのチップセットには、Skylakeとともに発表されたIntel Z170 Expressを採用する。先代にあたるIntel Z97 Expressとの大きな違いは、PCI Expressの帯域だ。従来はPCI Express 2.0(1レーン片方向あたりのデータ帯域500Mバイト/秒)であったところが、PCI Express 3.0(同約1Gバイト/秒)となり、データバス帯域が大幅に改善された。
このことは、グラフィックスやストレージの性能に影響がある。従来のIntel Z97 Expressマザーボードでは、M.2ソケットに配線されるPCI Expressは2.0 x2が一般的で、最速クラスのSSDの本来の性能を発揮できなかった。ごく一部のモデルではPCI Express 3.0 x4が配線されているものもあったが、それを利用すると今度はグラフィックスカードの帯域がPCI Express 3.0 x8に制限されてしまっていた。
このように、Skylakeプラットフォームには、従来の第5世代までのプラットフォームが抱えていたデバイスの高速化にバス帯域が十分に追いついていなかったという課題を根本的に解消したという大きなメリットがある。本製品の場合は、PCI Express 3.0 x4対応の高速M.2 SSDを搭載していることでそのメリットをダイレクトに受けている。
ストレージは、標準でSSDとHDDのデュアル構成となっているが、その内容も強力だ。SSDはPCI Express 3.0 x4接続に対応した最新の超高速モデル(Samsung SM951)を採用する。前述したようにSkylake対応のIntel Z170 Expressチップセットではデータ帯域が大幅に拡張されているため、シーケンシャルリードで2Gバイト/秒を超える爆速の世界をフルスペックで堪能することができる。
この超高速SSDに加えて、標準構成では2TバイトのHDD(7200rpm)を搭載しており、高速なレスポンスと大容量の記憶領域を両方備えている。BTOではHDDは2台まで、それぞれ最大6Tバイトまで容量を選ぶことができ、最大12Tバイト(+SSDの512Gバイト)もの容量を搭載することができる。
光学ドライブは標準でDVDスーパーマルチドライブを搭載しており、BTOではBD-REドライブ(BD-XL対応)も選べる。また、PCケースには、SDメモリーカード(SDXC対応)、microSDメモリーカード(、メモリースティック(Pro Duo、M2など対応)、xDピクチャカードなどに対応する10メディア対応マルチカードリーダーも標準で装備している。
グラフィックスカードも強力で、NVIDIAのGeForce GTX 980(4Gバイト)を搭載している。「第2世代Maxwell」アーキテクチャを採用したハイエンドGPUで、パフォーマンスと消費電力のバランスがきわめて優れている。現行ゲームならほぼすべて、フルHDあるいは2560×1600ドット前後の解像度で快適にプレイすることができるだろう。
プリインストールOSには、Microsoft最新のWindows 10(64ビット、DSP版)を採用しており、エディションはHomeとProが選択できる。
Windows 10は、ユーザーフィードバックを反映した洗練されたGUIを備えつつ、DirectX 12/WDDM 2.0の導入など最新のハードウェアを前提として最適化が行なわれ、慣れ親しんだWindowsの延長線上にありながら、これまでとは一線を画す快適な操作感、および革新的な機能の搭載を実現している。
Windows 10から導入されたDirectX 12では、APIオーバーヘッドが大きく低減され、マルチスレッドを有効に活用できるため、今後登場してくるゲームのパフォーマンス、表現力に大きな影響がある。新しいディスプレイドライバモデルのWDDM 2.0にもGPUをより自由に活用できるしくみが導入されており、Windows 10はゲームプラットフォームとしても魅力は大きい。
正規ライセンスのWindows 7(SP1)/Windows 8.1が導入されたPCであれば、Windows 10へ無料でアップデートすることも可能になっている(期間限定)が、自分でアップデートを行なうとなれば、ドライバやソフトウェアの互換性など気にしなければならない点はある。
プリインストールモデルであれば、最初からWindows 10の導入を前提にハードウェア選定が行われていることに加えて、Windows 10用の正しいドライバが導入され、動作確認も行なわれている。これからPCを導入するのであれば、Windows 10プリインストールモデルのほうが安心感、利便性とも格段に上だろう。
また、BTOでは、オフィススイートとして、Microsoft Office Home&Business Premiumプラス Office 365 サービス(1年ライセンス)、Microsoft Office Personal Premium プラス Office 365 サービス(1年ライセンス)、Microsoft Office Professional Premium プラス Office 365 サービス(1年ライセンス)などを追加できる。
PCケースは、すでにNEXTGEARシリーズではおなじみとなったミドルタワー型のPCケースを採用する。中世の騎士の仮面を連想させるフォルムに加えて、電源オン状態を示すLEDが仮面の内側から光る目のように見えるギミックもあり、存在感は抜群だ。
もっとも、このフロントマスクのデザインは好みが分かれるため、よりシンプルなデザインを好むユーザーにも対応できるよう、ドア式のフロント部分だけ外せるようになっている。留め具部分を隠すキャップパーツも同梱されているので、留め具部分を気にすることなく、シンプルなデザインのケースとして利用できる。
天面部手前にUSB 3.0やヘッドフォン端子などがまとめられており、10メディア対応マルチカードリーダー(SDXCメモリーカード、microSDXCメモリーカード、メモリースティックPro Duo、xDピクチャカードなどに対応)を標準で装備する点も使いやすい。
電源ユニットは、80PLUS BRONZEの700ワットモデルを標準で搭載している。構成内容からすれば適切な容量だろう。より電力効率にこだわるならば、同じ700ワットの80PLUS GOLD電源、850ワットの80PLUS Platinum電源もBTOで選べる。将来的に大きな拡張をしたい場合のために、1200ワットの80PLUS GOLDモデルも用意されている。
→PC USER特設ページ「mouse computer station」
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