プリンタのランニングコストに自信あり――ブラザー「PRIVIO」発表会中村兄弟も駆け付けた(1/2 ページ)

» 2015年09月01日 09時00分 公開
[山口恵祐ITmedia]

「写真を楽しむ環境」を提供するブラザーの取り組み

 ブラザー販売は8月31日、インクジェットプリンタ「PRIVIO(プリビオ)」シリーズの新ラインアップを発表した。同日に実施した発表会では、新製品の概要や販売戦略について説明したほか、2014年に引き続きCMに起用された中村勘九郎さんと中村七之助さんによるトークセッションも行われた。

新モデル 2015年は新モデル計8機種を投入する

 初めに登壇したブラザー販売の片山社長は、ブラザーのインクジェットプリンタへの取り組みについて「取り組みを始めたのが2011年で、今年で5年目を迎えた。軸足を従来のFAXからプリンタに移すことで、顧客のニーズに合った製品を提供し、その結果として認知度、シェアを確実に伸ばすことができている」と自信を見せた。

PRIVIOPRIVIO ブラザー販売の片山俊介社長(写真=左)。ブラザーのプリンタは4つの「できる」を提供するという(写真=右)

 片山社長は続けて「プリンタを取り巻く環境が変化しており、プリンタとしての機能アップだけでなく、スマートデバイスからのプリント、他社アプリとの連携など、プリントがさらに楽しくなるコンテンツを増やすことで、プリントライフを充実させる提案をしていく」と、ユーザーに写真のプリントを促す施策を強化していくという。

 そのうちの1つとして発表されたのが、他社アプリとの連携強化だ。ブラザーの提供するアプリ「Brother iPrint&Scan」や「Brother 年賀状プリント」だけでなく、写真コラージュアプリ「パペルック」やカメラアプリ「aillis」、年賀状作成アプリ「はがきデザインキット2016」といった他社のアプリで編集した写真や画像を簡単に印刷できる。

PRIVIOPRIVIO 人気の画像編集アプリや写真アプリと連携(写真=左)。年賀状もスマートフォンなどから作成できる(写真=右)

 加えて、アプリ「Brother 年賀状プリント」が「筆王」「筆まめ」といった人気年賀状作成ソフトの住所録取り込みに対応する。

ランニングコストの高評価でシェア拡大へ

 続いて常務取締役の三島氏が、ブラザーの販売戦略について説明した。インクジェットプリンタ市場は減少傾向で推移しており、特に2014年は消費税増税とWindows XPサポート終了による駆け込み需要とその後の反減が響いた。そんな中、同社のシェアは堅調に推移しているとアピールし、「今回はフルモデルチェンジでラインアップを一新した。製品のサービス回りも強化することで年末商戦に備えたい」と意気込みを見せる。

PRIVIO ブラザーのシェア状況

 ブラザーは、家電量販店のプリンタ売り場を軸に存在感を高めることで、シェアと認知度の向上を果たしたという。

 特にランニングコストの評価では、市場全体におけるプリンタの満足度が42ポイントなのに対し、ブラザーは99ポイントと圧倒的に高水準であることを強調。2014年の上位機種で黒および暗部の色再現性を高めた4色独立インクカートリッジを、今回は下位機種まで拡充し、家庭で必要十分なキレイさと経済性を両立するという。ブラザーのランニングコストを評価するSNS上の書き込みも目に見えて増えているとのことだ。

 同社によればプリンタを購入する際に、ランニングコストを気にするユーザーは全体の3割ほど存在するが、その中で実際にどのメーカーのどの機種がランニングコストに優れているのか、といったことまでを調べて購入するユーザーは全体の1割程度しかない。こうした層への認知拡大が、シェア拡大の鍵になるとの考えだ。

PRIVIOPRIVIO ブラザーは飛び抜けてランニングコストに優れている(写真=左)。黒顔料インク、カラー3色染料インクの4色独立インクカートリッジ(写真=右)

 さらに三島氏は、スマートフォンやタブレットと連携する重要性についても再度触れ、「今はスマホやタブレットといった端末が常に手元にある。(画面上で済んでしまうので)写真の印刷枚数は激減しているが、文書の作成だったり、写真を加工して手元に残したいというニーズは確実に存在する。プリントしたいというニーズを掘り起こしていくこと、そしてプリントしたいと思ったときにすぐプリントできる環境があることが重要だと考えている」と、ニーズを掘り起こしていく意欲を見せた。

 国内のインクジェットプリンタ市場はエプソンとキヤノンがシェアを2分している状況が続いているが、ブラザーは2011年に「第3の選択肢」という大胆なプロモーションメッセージを掲げ、ジワジワとシェアを上げてきている。2015年のプロモーションでは「できる4色で、おトクにできる、キレイにできる。」というシンプルな訴求で、2015年度のシェア15%を目指す。

PRIVIOPRIVIO もはやスマホアプリから写真印刷ができるのは当たり前(写真=左)。2014年に引き続き、中村勘九郎さんと中村七之助さんがTVCMに出演する(写真=右)
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